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David Gilmore / Energies of Change

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David Gilmore (g)
Marcus Strickland (ss, as, ts, bcl)
Luis Perdomo (p)
Ben Williams (b)
Antonio Sanchez (ds)
Kofo Wanda (talking ds on 3)

Recorded: December 19-20, 2010, and November 19, 2012
(Evolutionary Music EVMU002)

炎のM-BASE系ギタリスト、自身最高傑作が登場

「俺はM-BASEを通り抜けてきたぜ」ってな作風でひた走る炎の男、デヴィッド・ギルモアが、4枚目のリーダー作を発表した。これはまちがいなくギルモアの最高傑作といっていいだろう。断崖絶壁の上を丸裸で綱渡りするようなスリリングでアグレッシヴな音の奔流に飲み込まれてしまいそう。ああ、快感である。

 メンバーも超豪華だ。主役のギルモアとマーカス・ストリックランド(ts)、ルイス・ペルドモ(p)が、ベン・ウィリアムス(b)、アントニオ・サンチェス(ds)という重量級リズム隊の上に乗っかっている。贅沢な布陣である。

 出番満点の主役を除けば、アルトにテナーにバスクラにと獅子奮迅の活躍を見せるストリックランドがいい。スッと肩の力を抜き、決して力むことなくクールに決めるところがかっこいい。またリーダー作となると構えすぎて崩壊してしまうペルドモも、サイド参加作では相変わらずサラリとプレイしておりまったく素晴らしい。

 ギルモアのオリジナル7曲にウェイン・ショーター曲、ケニー・カークランド曲を合わせた計9曲。要所でM-BASEっぽい変拍子を散りばめ、難度の高いキメの連続でドキドキはらはら聴かせる。

 複雑なキメが乱れ打ちのM-2では、ギルモアがワイルドで奔放なギタープレイをこれでもかと見せつける。M-3でも超難度Aクラスのキメが機関銃のように放たれ、M-4ではリズム隊が生み出すズッシリしたうねりに乗せギルモアがまたも破壊的に暴れ回る。

 このほか浮遊感のあるノリでギルモアがトボけたソロをかますM-5、中盤でブレイクっぽい感じになって以降の緊張感がすごいM-6も耳に残った。いずれ劣らぬ綱渡りぶりで、1枚通して聴き終わるとぐったり心地よい疲労感に包まれる。

 本盤がリリースされたのは正式には2015年11月のようだが、日本語解説つきの国内盤リリースは2016年2月25日の予定。なので強引に「今年の年間ベスト10アルバム」に入れようか? などと早くも年末の心配をさせてくれる傑作である。

ここに音源アリ


*ドラマーのみスタジオ盤と異なり、ルディ・ロイストンがプレイしている。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

David Gilmore / Numerology - Live at Jazz Standard

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David Gilmore (g)
Miguel Zenon (as)
Claudia Acuna (vo)
Luis Perdomo (p)
Christian McBride (b)
Jeff "Tain" Watts (ds)
Mino Cinelu (per)

Recorded: January 13-14, 2010, Live at Jazz Standard, NY
Engineer: Tyler McDiarmid & Geoff Countryman (Evolutionary Music EVMU001)

この単調なライヴが2時間続くとキツいわ

 この盤は書くとメタクソになりそうなので控えていたが、せっかく聴いたんだからやっぱり書こう。M-BASE系ギタリスト、デヴィッド・ギルモアの3枚目に当たる最新作だ。

 リズム隊がマクブライド(b)とワッツ(ds)なので、当然、音が太くて重い。だが (悪い意味で) 重たいノリだ。どんよりしたファンク・ビートが続く。前の2作 「Ritualism」(2000年、レヴュー記事はこちら)、「Unified Presence」(2006年)のような軽快な躍動感がない。メロディの暗さもあり、重く沈みこんだような演奏だ。

 リズムが(拍子は変わっていても)単調で変化がない。同じテンポ、同じパターンで楽曲がえんえん続く。おまけにインプロっぽい雑なパーカッションが、バンド演奏全体に「とっ散らかった散漫な感じ」を与えている。

「いや、こういう雑然とした猥雑な音がコンセプトなんだよ」といわれれば返す言葉がないが、個人的には前2作のほうが明らかに好みだ。この暗くて退屈なライヴを2時間ぶっ通しで聴かされたら相当ツライだろうな、という感じがする。

 リズムのネカティヴ面に気を取られるせいか、ソロパートのよさも伝わってこない。ギルモアは随所でソロを弾いているが刺さらない。すごく買っているゼノン(as)も印象がうすい。なにより残念なのは、個人的に期待しているペルドモ(p)のよさがまったく出てないことだ。

 ベースになるリズム隊が退屈で単調。その上に乗っかるソロも耳に残らない。結局、何も取るところがない。前2作がものすごくよかっただけに、この肩すかしは強烈でした、ハイ。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

David Gilmore / Ritualism

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David Gilmore (el-g,ac-g)
George Colligan (p, key)
Brad Jones (b)
Rodney Holmes (ds)

Ralph Alessi (tp on 6)
David Binney (as on 2, 6, 9)
Ravi Coltrane (ts, ss on 1, 6, 8-9)
Bruce Cox (ds on 1-2, 6, 8)
Daniel Moreno (Per on 8, 10)
Sharrif Simmons (Spoken Word on 10)
Imani Uzuri (vo on 5)

Rec. April 16, 18 2000 at Current Sounds Studios, NY
Engineer: Bob Ward (kashka Music KAS001-00)

M-BASE系ファンク・ギターが炸裂する

 変拍子をバシバシ決めまくるファンクな現代ジャズ。バークリー音大でも教鞭を取るM-BASE系ギタリスト、デヴィッド・ギルモアの記念すべき1stアルバムだ。

 変拍子といってもギクシャクした感じでなく、自然に乗れるノリで楽しめる。ダークでかっこいいメロディーと畳みかけるようなテンポの楽曲が続き、アッというまにアルバムを通して聴けてしまう。何度聴いても飽きがこないスルメ盤だ。

 構成はオリジナル8曲を含む全11曲。ゲスト・ミュージシャンを含めれば総勢11人の大所帯だが、楽曲そのものはとっちらかった様子もなくタイトにまとまっている。個人的には歌物が出てくるとげっそりするタチなのだが、M-5で聴かせる妖しい女性ヴォーカルやM-4のスポークン・ワードなんぞもまったく違和感がない。むしろアルバムカラーにすっぽりハマってる感じだ。

 ギルモアのギターは今ほど太い音でなく、起用にアコギもあやつる多才ぶりを見せつけている。最近出たドナルド・エドワーズの「Evolution Of An Influenced Mind」(2014)で彼のギターを初聴きし、あまりのワイルドさにびっくり仰天、たちまちファンになり入手した1枚だ。

 ギルモアは1964年マサチューセッツ生まれ。スティーブ・コールマンやカサンドラ・ウィルソン、ウェイン・ショーターらとセッションを重ねてきた。デビュー盤の本作以降、「Unified Presence」(2006)、「Numerology - Live at Jazz Standard」(2012)の全3作をリリースしている。

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ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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