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Dave Allen / Untold Stories

Dave Allen  Untold Stories

Dave Allen (g)
Seamus Blake (ts)
Carlo De Rosa (b)
Mark Ferber (ds)

Rec. April 7-8,11, 2004, at Walker Recordings Jazz
Engineer: George Walker Petit (FSNT 220)

NYっぽいダークでシリアスな世界

 ニューヨークの若手ギタリスト、デイヴ・アレンのファースト・リーダー作だ。たまたま先に最新作のセカンド盤 「Real And Imagined」 (2007、レヴュー記事はこちら) を買い、興味がわいたのでデビュー盤も聴いてみた。

 メンバーは次作のセカンド盤でベーシストがドリュー・グレスに替わっている点を除けば、すべて同じメンツだ。シェイマス・ブレイク(ts)、マーク・ファーバー(ds)の起用が目を引く。

 音楽的にもセカンド作同様、NYっぽいダークでシリアスな世界が展開されている。ニッティング・ファクトリーや55バー、コーネリア・ストリート・カフェ等に出演歴があるというのもいかにもな感じ。全9曲すべてオリジナルだ。

 アレンのギター・プレイは、最初にセカンド作で聴いたときには線が細いと感じた。だが本盤も含め何度も聴くうちこの音色とスタイルに耳が慣れ、これもひとつの個性かなと感じるようになった。なにより作曲の方向性がドンピシャで好みだし、全曲オリジナルで勝負している意欲を買いたい。

 ただ一点、ベーシストのちがいは気になった。ベースの音に芯がなく、音の輪郭が曖昧でぼんやりボケている。それがバンド全体の演奏の躍動感にも影響している。セカンド作のドリュー・グレスの方が段違いにいい。

 ドラムスのマーク・ファーバーもそんな相方に影響されてか、スネアの鳴り方や歯切れのよさが落ちる。セカンド作のグレスとのコンビの方がいい。本作をたまたま手に取った人は、ぜひ進化したセカンド盤の方も聴いてみてほしい。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Dave Allen / Real And Imagined

Dave Allen  Real And Imagined

Dave Allen (g)
Seamus Blake (ts)
Drew Gress (b)
Mark Ferber (ds)

Rec. 2007, at Skyline Productions, Warren, NJ
Engineer: Paul Wickliffe (FSNT 297)

ニューヨークの 「今」 を聴かせる若手ギタリスト

 ニューヨークの若手ギタリスト、デイヴ・アレンがFSNTからリリースしたセカンド・リーダー作だ。デビュー作は同じくFSNT発の 「Untold Stories」 (2005) 。メンバーは前作に引き続きシェイマス・ブレイクをテナーに迎え、リズム隊はドリュー・グレス (b) とマーク・ファーバー (ds) という豪華な布陣だ。

 全曲オリジナル勝負とあって陰影感のある佳曲が続く。ニューヨークの 「今」 を感じさせるコンテンポラリーなジャズだ。カート・ローゼンウィンケルばりの無機質でメカニカルなテーマが出てきたり、かと思えばスピード感のある手に汗握る展開が聴けたり。16ビート系、4ビート系とバラエティに富む。ちょっと一時期のマーク・ターナーを思わせる曲調だ。

 フィラデルフィア出身のアレンはマンハッタン音楽院(MSM)で学び、卒業後そのままニューヨークで活動している。本人によればジョン・アバークロンビーやパット・メセニー、ジム・ホールらに影響を受けたという。確かにジム・ホールをかすかに歪ませたような音色だ。

 バンドの演奏は過度にアツくならず、感情を抑制したクールな今風の醒めたジャズである。楽曲や方向性は私にはかなりストライクゾーンだ。ただし 「熱くなければジャズじゃない」 的な好みの人には少々とっつきにくいかもしれない。

 ギタープレイは音色も含めオーソドックスそのもの。技術レベルは高いし、フィンガリングやリズムも正確きわまりない。バッキングもうまい。だが惜しむらくはパッと聴いて後頭部をぶっ叩かれるようなインパクト、強烈な個性がない。ひとことでいえば線が細い。

 注意深く聴けば相当高度なこともやっているしすごくうまいが、音色が特徴的なわけでもないし独特のノリを持っているわけでもない。耳に残るフレーズは時おり聴かせるものの、その人特有の手クセを耳にぐいぐいねじ込まれ 「あっ、あのギタリストだ!」 と名前を当てられるようなインパクトには欠ける。

 このプレイスタイルのまま、腕利き揃いで生き馬の目を抜くニューヨークのジャズ界でライバルより頭ひとつ抜きん出るには……何か音色を変えるとか間の取り方を個性的にするとか、大胆にアウトするとか考えないとなかなかむずかしいかなぁ、という感じはする。実際、この豪華なメンバーでなければ本作を手に取ることもなかっただろう。

 とはいえ楽曲はどれもいいし、NYの若手にありがちな難解なマスターベーションに陥る気配もない。過度にトンがるわけでもなく、かといって手垢の付いた平凡レベルに留まるわけでもない。音楽的センスは感じさせる。

 てなわけでもう少し聴いてみる気になり、速攻で彼のファースト・リーダー作 「Untold Stories」 (2005) を発注しました。おヒネリは投げたぞ、がんばれよー。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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