David Hazeltine Trio / Perambulation

David_Hazeltine_Trio_Perambulation

David Hazeltine (p)
Peter Washington (b)
Joe Farnsworth (ds)

Recorded: May 28, 2005, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Max Bolleman (Criss Cross 1276)

喉越しスッキリ、王道系ピアノトリオが行く

 4ビートのリズムをバックに、コロコロとよく転がるノリのいいピアノが遊ぶ。小粋なメロディについうっとり。渋さを極めた大人の味だ。メインストリームを行く現代ジャズの代表的ピアニスト、デヴィッド・ヘイゼルタインがCriss Crossレーベルから2006年にリリースした優良盤である。

 デヴィッド・ヘイゼルタインは1958年ミルウォーキー生まれ。21才でニューヨークに進出し、マリーナ・ショウのピアニスト兼アレンジャーとして活躍したのち自身のトリオで活動している。

 主役を支えるリズム隊は、ヘイゼルタインとともに人気ジャズ・ユニット「One for All」のオリジナル・メンバーとしても知られるピーター・ワシントン(b)とジョー・ファンズワース(ds)。現代メインストリーム系リズムセクションのなかでは人気、安定感ともに最も図抜けた才能たちである。

 さて本作はスッキリ喉越しがいいヘイゼルタイン盤の中でも特にスイスイ聴きやすく、かつ味わい深い。クセのない入りやすさが魅力的だ。ただし何気ないようでいてアレンジや選曲がよく、スタンダードを網羅した盤にありがちな「おやじジャズ」的な耳タコ感がない。そのため何度聴いても聴き飽きない。適度なノリのよさもあり、ソファーにゆったりめり込んでくつろげる落ち着きがある。

 それになんといっても疲れたとき、小音量で軽くあっさり流しておくのにいい。ひとクセある最近のコンテンポラリー・ジャズではとてもこうは行かない。たちまち消化不良を起こしてしまう。「疲れたとき聴くのにいい」というのは、このテのストレート・アヘッドなジャズの大きな特徴だろう。

 オリジナル3曲にスタンダード等を加えた合計9曲。ジャズの中心部を射抜く王道的ラインナップの中でも、例えばM-8はファンキーでかっこいいぶっ飛びオリジナル。なるほど彼はコンポーザーとしての才もある。ただスタンダードなだけではない、役者である。


*M-3「Wonder Why」 (Sammy Cahn / Nicholas Brodsky)


*M-6「Blues For David」 (Buddy Montgomery)

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松岡美樹

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