スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Bob Gingery / Traveler

1

Bob Gingery (b)
Jon Irabagon (ts)
Mike Baggetta (g)
Mark Ferber (ds)

Recorded: May 28, 2013, at The Bunker, NY
Engineer: Aaron Nevezie (FSNT 456)

曲者マイク・バジェッタのラフなギターが腹いっぱい楽しめる秀作

 FSNTから強力盤がリリースされた。タワー・オブ・パワーのロッコ・プレスティア(b)を10代で聴きベースに目覚めたというファンキーなNYのベーシスト、ボブ・ジンジャリーのデビュー盤だ。都会的だが力強く、誰が聴いても「いい」と言いそうなバランスの取れた秀曲がみっちり詰まっている。

 アルバム全編でクセ者ギタリスト、マイク・バジェッタのラフでワイルドな味のあるプレイが楽しめる。暴れ馬ジョン・イラバゴン(ts)との超個性的なツートップが濃い。重く分厚いドラミングが魅力のマーク・ファーバー(ds)をフィーチャーしているのも買いだ。

 主役のボブはサンフランシスコ・ベイエリア出身。10歳でサックスを始めたが、ロッコやジェームス・ジェマーソンにインスパイアされてエレキベースに転向、その後18歳でアコースティックに持ち替えた。バークリー音大とカリフォルニア州立大学で学び、ニューヨークのシティカレッジではロン·カーター、ジョン·パティトゥッチに師事した。1999年にニューヨークへ進出している。

 全8曲すべてボブのオリジナル。ノリがよくエネルギッシュ、かと思えばエモーショナルで哀愁の漂う佳曲も随所に散りばめられている。スタイリッシュなサックスのテーマで幕が開くオープニングの「Second Nature」では、すがすがしいイラバゴンのソロを受けたギターのバジェッタがさっそく爆発する。

 FSNTデビューを飾ったサードアルバム「Small Spaces」(2009年、レビュー記事はこちら)が印象的だったバジェッタは、ここではジミヘンを彷彿とさせるダイナミックなソロを聴かせる。本盤では、そんな彼のおいしいところがたっぷり味わえる。そのためフロントの位置関係を見ると、バジェッタが前に出るぶん、いつもならもっと暴れるイラバゴンがやや抑え目 (だが情感たっぷりの) 演奏でバランスを取っている。

 かたやテーマがひときわファンキーなM-6は本作いちばんの売り物だ。冒頭のテーマが終わるといきなり長いベースソロへ。ベースラインはブルージーでかなり躍動的だ。続くバジェッタのソロがまたいい味の入り方をしている。秀逸。

 一方、バラードのM-7では、今度はバジェッタが打って変ってナチュラルなトーンで迫る。ひたひたと内に秘めた静かな情熱を感じさせる。それを受けたイラバゴンのソロもめいっぱい感情に訴えかけてきて、まあ泣かせることったら。

 てなわけで、あっというまに全8曲が興奮のるつぼのうちに終わるおすすめ盤。こいつは春から縁起がいいや。(あ、これから冬か)。

2
Bob's Web Site: http://www.bobgingery.com/

スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

ラーゲ・ルンドがすごい頭になってるが。



Jochen Rueckert Quartet "The Itch"

Mark Turner (ts)
Lage Lund (g)
Matt Penman (b)
Jochen Rueckert (ds)

2014年新譜ランキング第3位を獲得した黄金のメンツ

 当ブログの2014年新譜ランキング (記事はこちら) で堂々の第3位を獲得したヨッケン・リュッカートの最新盤 「We Make The Rules」 (2014年、レヴュー記事はこちら) でのカルテット。(ルンドがすごい頭になってるが(^^

 マーク・ターナーは相変わらず、ひらひらと蝶が舞うような軽やかな吹きぶりで冴えまくりだ。一方、ルンドはどうやら本作あたりからプレイスタイルを変えたようで、以前の凍りつくように冷たい 「寒冷地仕様」 の音使いではなくなっている。

 かたや主役リュッカートのドラミングは語尾が 「スパン!」 と決まらない歯切れ悪さがやや不満だが、作曲能力も含めた総合力には見るべきものがある。ブラッド・シェピック(g)をフィーチャーした前作の2ndリーダー盤 「Somewhere Meeting Nobody」 (2011年、レヴュー記事はこちら) も、気むずかしい哲学書を読むような楽しみがあった。

 ちなみに演奏しているのは前作に収録されていたM-1 「The Itch」 で2013年のライヴだが、この頃からすでにルンドを入れて活動していたことがわかる。

 さて次回作にも期待したい。(当然、同じメンバー希望ですッ)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

最新記事
カテゴリ
ブログ内検索
全記事一覧・表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。