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J.D.Allen / Pharoah's Children

J.D.Allen / Pharoah's Children 

J.D. Allen (ts)
Jeremy Pelt (tp,on 1,3,11)
Orrin Evans (p)
Eric Revis (b)
Gene Jackson (ds)

Rec.December 18, 2001, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Max Bolleman (Criss Cross 1221)

浮遊する脱力系テナーの味わい

 ジェレミー・ペルトのグループで聴ける脱力系のプレイが印象的なテナー奏者、J.D.アレンのセカンド・リーダー作である。(2002年リリース)

 デビューアルバムの「In Search Of 」(1998)はコルトレーン丸出しで熱く60年代していたが、こちらは打って変わって現代的だ。クールで力まない思索的なジャズをやっている。

 アレンのオリジナルが10曲、参加ベーシストのエリック・レヴィス曲が1曲の計11曲。無機的でクールな4ビートのM-1に、謎めいたバラードのM-5、遊びを利かせたリズムが面白いM-6、とぼけたテイストのM-7、テーマが耳に残る4ビートのM-10がツボにきた。

 奇妙に明るいメカニカルなメロディと浮遊するリズムが、ブイブイ言わせてた頃のマーク・ターナーやカート・ローゼンウィンケルを思わせる。だがその一方で60年代のアンドリュー・ヒル、ウェイン・ショーター的でもある。往年のBN新主流派と現代のNYコンテンポラリーな人たちってやっぱり繋がってるんだなぁ、と再認識させられるアルバムだ。

 妖しいM-2やフリー寄りのM-4あたりは取っつきにくいが、それでも繰り返し聴くうちに気持ちよくなってくる。典型的な麻薬盤である。

 そうとは知らず試聴時にM-1を聴き「カッコイイ!」と即買いしたが、M-1的な曲がズラリ並んでいるとばかり思っていたので、アルバムを通して聴いたら「なんじゃこりゃ?」。で、しばらく放置していたが、懲りずにまた聴くと今度は「えっ? こんなによかったっけ?」。以後すっかりカラダに馴染み、聴けば聴くほど味が出るスルメと化した。

 アレンは目下、メンバーを完全固定した自己のサックス・トリオで「I AM I AM」(2008)、「SHINE!」(2009)、「VICTORY!」(2011)と作品を連発している。ジャズでメンバー固定は珍しいし、ピアノレスのサックストリオでひたすら押しまくるというのも異例だ。個人的には、ふつうにワンホーンカルテットくらいでM-1、M-7、M-10あたりの路線をやってほしいが……きっと変わった人なんだろうな。大好きです、そういう人。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

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はじめまして。

このアルバム、けっこう当時の現代ジャズしている面もあって、興味深く聴けました。ただし、やはりオリジナルばかりだと聴く人を選ぶんだろうなあという気がしています。J.D.Allenのこの作品だったか、他の作品だったか、お店の割引コーナーに入っていたのを買ってきたので、余計にそんな気持ちになりました。こっち方面の好きな方が増えて、うれしく思います。またよろしくお願いします。

他のFC2ブログもそうなんですが、こちらからのTBが入らないので、ブログアドレスを掲載させていただきます。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2004/08/pharoahs_childr.html

売れることをやるか? やりたいことをやるか?

初めまして。

>やはりオリジナルばかりだと聴く人を選ぶんだろうなあという気がしています。

売れるものをやるのか? それとも自分のやりたいことをやるのか? は、芸術の世界では永遠のテーマですね。

ちょうど先日読んだジャズ雑誌のインタビューで、あるアメリカのミュージシャンがデヴィッド・サンボーンのことを、「彼はマネー・プレーヤーだ。でもいいプレーヤーだけどね」と言っているのを読み、「なるほど」と思いました。このJ.D.アレンやジェレミー・ペルト、ジェラルド・クリーヴァーなんかは、「売れよう」などとはカケラも思ってないように見えますね。

こちらこそ今後ともよろしくお願いします。

Grass_hopperさん、こんばんは

こちらからもTBさせていただきます。
巨匠たちのアルバムからインスパイアされての本作は、ダークな雰囲気が私の好みにピッタリでした。
これを聴いてJ.D.アレンに注目するようになったし、それまではあまり良い印象を抱いていなかったジーン・ジャクソンも好きになりました。

リンク登録させていただきますので、今後もよろしくお願いします。

naryさん、こんばんは。

naryさん、こんばんは。

TBとリンク登録、ありがとうざいます。J.D.アレンは、いい感じで力が抜けてていいですね(わかりやすくリキむ人より、アレンみたいな深いタイプの方が好みです)。個人的には、M-1とM-10がかなりのキラー・チューンでした。

こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
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J.D. Allen/Pharoah's Children(I)

J.D. Allen(Ts)Jeremy Pelt(Tp)1,3,11Orrin Evans(P)Eric Revis(B)Gene Jackson(Ds)Rec. December 18,2001,NY (Criss Cross 1221)未開封盤聴き。J.D.アレンがクリスクロスに吹き込んだリーダー作はこれ一枚だ...
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