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Stan Killian / Evoke

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Stan Killian (ts)
Mike Moreno (g)
Benito Gonzalez (p)
Corcoran Holt (b)
McClenty Hunter (ds)

Rec. September 13-14, 2012, at Peter Karl Studios, NY
Engineer: Michael Perez-cisneros (Sunnyside Records SSC 4012)

大らかなテキサス・テナーにほんのり浸る

 NYをベースに活動するテナー奏者、スタン・キリアンがリリースしたばかりのニューアルバムだ。彼は2~3月に新作リリース・ツアーで来日しており、拙ブログをお読みの方でライヴを見た人もいるんじゃないだろうか。

 彼はニューヨーカーだがブルックリン的な先鋭性はなく、むしろ大らかな歌心を現代的なアレンジで聴かせる感じだ。妖刀を振りかざすマイク・モレノのギターがうまくアクセントになり、独特のコンテンポラリー・ジャズに仕上がっている。

 スタンは16才でプロになり、2011年にSunnysideから初リーダー作「Unified」を発表した。ロイ・ハーグローヴやジェレミー・ペルト、デヴィッド・ビニーらが参加する豪華な布陣だ。本作はそれに続く2作目に当たる。

 テキサス出身の彼のプレイはどこかのんびりのほほんとしている。ピリピリ高いテンションを客に突きつけリスナーに緊張を強いることもなく、よく言えばゆったりリラックスして聴ける。逆に悪く言えばソロの技量は十人並み、刺激的な要素もなく、ジャズにスリルを求める人には物足りないかもしれない。

 全7曲オリジナルだが、NYの若手ミュージシャンによくあるトンガリ感や前衛性はない。オーソドックスな4ビートを凝ったキメなどアレンジで聴かせたり、流行に走ることなく地道に自分の世界を作っている感じだ。ぶっちゃけピンで「俺が俺が」と勝負するタイプじゃないし、おそらく本人も自覚しており招いたソリストを前面に立てたりしている。

 彼の出す料理は素朴だが、そのぶんマイク・モレノがブラックペッパーをふりかけるように光るエッセンスをもたらしている。楽曲はひと昔前の古色蒼然としたフュージョン的な部分が見えたりもするが、全体を覆うモレノのギターがアルバムカラーをぐいぐい 「今」 へと引き戻している。逆に言えばモレノがいなければ本作は成立しなかっただろう。次回作に期待したい。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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