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Jesse Van Ruller / Circles

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Jesse Van Ruller (g)
Seamus Blake (ts)
Sam Yahel (org)
Bill Stewart (ds)

Rec. December 15, 2002, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Max Bolleman (Criss Cross 1235)

オーソドックスを究めた極上のギタリズム

 ジェシ・ヴァン・ルーラーといえばオーソドックスな4ビートを主戦場にするギタリストというイメージが強く、ひとひねりあるジャズが好きな私としてはなんとなく縁遠かった。だがたまたま彼がサイド参加した演奏を聴き、今さらながらそのすばらしさに驚嘆しあわてて旧作を聴き漁っている。

 Criss Crossレーベルからの2作目に当たるこのアルバムも2002年録音と新しくはないが、サム・ヤエルをフィーチャーし洗練された極上の現代オルガンジャズを聴かせている。テナーにシェイマス・ブレイク、ドラマーはなんだか懐かしささえ感じさせるビル・スチュワートである。

 余談だが今や新譜は「なんでもかんでもエリック・ハーランド」な状況で、2000年代初頭までのあの「なんでもかんでもビル・スチュワート」な時代はいったい何だったんだという気がするが、本作のビル・スチュはもちろん古さなどかけらも感じさせないトップクラスのプレイを見せている。

 さて主役のジェシ・ヴァン・ルーラーは、1972年オランダ・アムステルダム生まれ。95年のモンク・コンペで優勝したテクニシャンだ。そのカッチリした正確無比な超絶ピッキングにはまったく驚かされる。しかもこれだけみじんも狂いがないと、ややもすれば機械が演奏しているような無味乾燥で味のない「うまいだけ」、「速いだけ」のギターになりそうなもの。だが彼の場合はまるでそんな気配さえない。情感豊かな顔の見えるいいギターで、間の取り方や陰影感の漂うフレージングにはうっとりさせられる。

 本作はオリジナル6曲のほか、シェイマス曲、スタンダード曲の合計8曲。ヤエルの現代的なオルガン・ベースに乗り、本格志向の4ビートあり、ワルツあり、ファンク調ありの展開だ。シェイマス・ブレイクのクールなテナーはいつも通り、ビル・スチュの腕が遅れて出てくるような「しなるグルーヴ」も相変わらず。その意味では完全品質保証で安心して楽しめる1枚といえるだろう。

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ジャンル : 音楽

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