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Bill Gerhardt & Cotangent / Stained Glass

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Bill Gerhardt (p)
Marc Mommaas (ts)
Mike Holstein (b)
Tim Horner (ds)

Ron Horton (tp, fl)
Mark Reboul (waterphone)

Rec. October 2005, NY
Engineer: Michael Marciano (SteepleChase SCCD 31629)

マーク・モマース(ts)参加、精巧なキメが連続するNYコンテンポラリー

 複雑なメロディのキメがそこかしこに散らばる。NYコンテンポラリーならではのクールな音だが、決して無機的ではない。もちろんコテコテの黒っぽい熱さなどとはまるで無縁。きわめて現代的でちょっと哲学チックな作品だが、なぜか構えず楽しめる。ニューヨークを拠点に活動するピアニスト、Bill Gerhardtのセカンド・リーダー作である。

 メンバーはBillのカルテット「Cotangent」のメンバーであるマーク・モマース(ts)、マイク・ホルスタイン(b)、ティム・ホーナー(ds)のほか、ゲストにロン・ホートン(tp, fl)の顔も見える。ホートンはBillの3作目「Thrive」にもゲスト参加している。やり慣れたメンバーだ。

 オリジナル4曲のほか、メンバーが持ち寄った3曲の合計7曲。ピアニストが主役なのに、売れる美メロを駆使するわけでもない。いやむしろキャッチーなメロディなんてどこにも出てこない。徹底して甘さを排除した硬派な作品だ。

 この作風は、当ブログで過去に紹介したドラマーのトニー・モレノによるピアノトリオ作「Trio Music」に近い。この盤にもBillとマイク・ホルスタイン(b)が参加しているが、Billはアレンジもやるので似ていて当然だろう。

 全編にピリピリした緊張感が漂うが、なぜか不思議とリラックスできる。マーク・モマースの決して熱くならない醒めたテナーがバンドの演奏を沈静化させ、アルバム全体のカラーを支配しているからだ。

 全体にかなり凝ったアレンジが施されており、テクニカルなキメも続出する。ゆえに全員が丁々発止で自由にワザを披露し合うような展開ではない。むしろ逆にバンド全体のアンサンブルでかっちり聴かせるタイプのジャズだ。その意味ではNYコンテンポラリーの「ある断面」を切り取ったような作品といえる。

 Bill Gerhardtは、1962年ミズーリ州生まれ。89年にアムステルダムへ移り、ヨーロッパのほかアジア・アフリカでも活動していた。99年からはニューヨークへ拠点を移し、テナー奏者のマーク・モマースや本作のベーシスト、マイク・ホルスタインらとともに、自身のカルテット 「Cotangent」 を率いてリーダー作を3枚、ソロピアノ作を2枚発表している。

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『Tony Moreno / Trio Music』
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