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Dayna Stephens / That Nepenthetic Place

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Dayna Stephens (ts)
Taylor Eigsti (p)
Joe Sanders (b)
Justin Brown (ds)
Ambrose Akinmusire (tp on 1-3, 7-10)
Jaleel Shaw (as on 1-3, 9,10)
Gretchen Parlato (vo on 6, 7)

Rec. January 21, 2010, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Mike Marciano (Sunnyside SSC1306)

前作よりエネルギッシュ、作曲のセンスを感じさせる

 クリスクロスから出た前作 「Today is Tomorrow」 (2012) が鮮烈だった若手テナー奏者、デイナ・スティーブンスが発表したばかりの3作目だ。前作とくらべエネルギッシュな曲が増えており、3管が弾ける1曲目を聴いただけで引き込まれる。楽曲がすばらしく作曲のセンスを感じさせる。今年上半期のベストテンに入りそうだ。

 漂うような心地いいリズムが流れる。あるときはふんわりと、またあるときはひたひたと潮のように満ちてくる。前作より凝ったアレンジの楽曲が目立つが、派手さはなくとても渋くて聴き飽きない。なによりスティーブンスの力まない枯れたテナーが味わい深い。

 いい意味でしっとり地味だった前作は典型的なスルメ盤だった。文字通り盤が擦り切れるまで聴いた。本作はそれよりノリのいい楽曲が増え、さらにパワーアップしている感じだ。若手イチ押しのリズム隊、ジョー・サンダース(b)とジャスティン・ブラウン(ds)を採用したのが大きい。彼らコンビがよく跳ねている。

 メンバーはほかに、テイラー・アイグスティ(p)、アンブローズ・アーキンムシーレイ(tp)、ジャリール・ショウ(as)。グレッチェン・パーラト(vo)も2曲参加している。アイグスティはアーロン・パークスばりの透明感のあるピアノを弾くなかなかの逸材だ。アーキンムシーレイとショウもよく利いている。

 2004年モンク・コンペで優勝したパーラト入りなのは最近のお約束っぽくてなんだかなぁだが、ただし彼女の歌と楽曲はすごくいい。個人的には突然歌物が出てくると引きまくるのだが、このパーラト曲はアルバム全体の雰囲気を損ねてない。それどころかぐんと引き立てている。

 オリジナル8曲、その他2曲の合計10曲。モーダルでエキサイティングなM-1や、気だるいリズムが心地いいM-2、冒頭からアグレッシヴでかっこいいM-4、スピード感のある攻撃的な4ビートのM-9など、オープニングからエンディングまで全曲魅力的だ。捨て曲は1曲もない。本作も前作同様、噛めば噛むほど味が出るスルメぶりである。

 スティーブンスはバークリー出身で、1978年ブルックリン生まれ。ファースト・リーダー作 「The Timeless Now」 (2007年) でデビューした。なお2作目としてリリースされた前作 「Today is Tomorrow」 は本盤より後の2011年10月に録音されており、演奏自体は本アルバムより新しい。
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