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Francesco Cataldo / Spaces

1

Francesco Cataldo (g)
David Binney (as, ss)
Salvatore Bonafede (p)
Scott Colley (b)
Clarence Penn (ds)
Erik Friedlander (cello on 7)

Rec. September, 2012, at Sear Sound, NY
Engineer: Chris Allen (Alfa Music AFMCD160)

どんより曇ったヨーロッパの空気感

 よくいえば叙情的だが、全体に重苦しい雰囲気が立ち込めている。息の詰まるようなアルバムだ。イタリア人ギタリスト、フランチェスコ・カタルドの最新セカンド・リーダー作である。

 NYのコンテンポラリー系ジャズもヘビーなものが多いが、本作にはそれとはまったく異質な重々しさがある。長い暗黒の歴史を抱え、寒くどんより曇ったヨーロッパの空気感がアルバム全体を支配している。

 主役のカタルドが弾くギターは歪んだ音色がジョン・スコに近いが、音楽的なバックボーンはまるで違う感じだ。ジョン・スコの根っ子にはR&Bやスワンブがあるが、この人はどうやらクラシックである。

 メンバーは豪華そのもの。NY先鋭派のデヴィッド・ビニー (as, ss) に加え、CAM JAZZ作品で知られるサルヴァトーレ・ボナフェデ (p) が参加した。リズム隊もスコット・コリー (b) とクラレンス・ペン (ds) という豪華版である。クールなビニーはいつも通り、淡々と仕事をしている。一方、コリーのベースは相変わらずスッ軽いが、ペンのドラミングは非常にいい。

 さて楽曲別に見ると演奏は全体になかなかだが、コンポジションに疑問がある。まず前半が異常に退屈なM-1はリズム隊が入ってよくなるが、楽曲の構成が尻切れトンボだ。えっ? もう終わりなの? みたいな唐突感がある。M-10やM-11、M-13のエンディングもまったく同じだ。

 曲の締めを除けばM-10、M-11あたりはまずまずだが、M-9のアコギの独奏なんぞはひたすら退屈なだけ。チェロ入りのM-7は思わずクラシックかと錯覚した。まあヨーロッパっぽいといえばその通りだが、こういうのはクラシックのアルバムでやってくださいよ、って感じ。

 商売とはいえ、メンツの売りだけでこういうのを仕入れてたらディスク・ユニオンは信用なくすよ、まじめな話。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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