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David Weiss / Breathing Room

1

David Weiss (tp)
Marcus Strickland (ts)
Craig Handy (as on 2,4,6,7)
Xavier Davis (p)
Dwayne Burno (b)
E.J. Strickland (ds)

Recorded: February 7 & 9, 2001, at Avatar Studios, NY
Engineer: Jon Rosenberg (FSNT 110)

男臭いダンディズムが匂う4ビートの贅沢

 つい先日リリースされたばかりの最新作 「When Words Fail」 (2014年、レヴュー記事はこちら) が彼の最高傑作だとばかり思っていたが、10年前に録音されたこの初リーダー作を聴くと、デヴィッド・ワイスはすでにデビュー盤の時点で傑出していたことがわかる。

 3管のアレンジと疾走する4ビートがめちゃかっこいい。60年代ウェイン・ショーターの世界を現代流に解釈した路線が今とまったくブレておらず、むしろ最新作はいい意味で原点(本盤)に回帰していたのだ。

 メンバーはアルトを除き、最新作とまったく同じ。主役のデヴィッド・ワイス(tp)にマーカス・ストリックランド(ts)、クレイグ・ハンディ(as)。リズムセクションはザビエル・デイビス(p)、ドウェイン・ブルーノ (b) 、E.J.ストリックランド(ds)がつとめる。

 ワイスのオリジナル4曲のほか、参加メンバーのマーカスが1曲を持ち寄った。スタイリッシュなメロディを乗せたゴキゲンな4ビートが中心だが、フロント陣の奏でるテーマが細やかな流麗さを感じさせるのは、彼がもともと優秀なアレンジャーでもあるからなのだろう。

 またワイスが強く影響を受けたウェイン・ショーター作品も2曲フィーチャーされている。まずショーターのリーダー作「Night Dreamer」(1964)に収録された「Armagaddon」をアルバム冒頭に置いた。またショーター在籍時のジャズ・メッセンジャーズ盤「The Witch Doctor」(1961)から、リズミックな「Those Who Sit and Wait」も取り上げている。

 メンバー別では、デイビスのピアノが際立っていい。地味なイメージがあったが、本作での彼のプレイは耳に残るフレーズを連発しており秀逸だ。また主役のワイスは言うに及ばず、テナーのマーカスも力強いブロウでぐいぐいバンドを引っ張っている。

 ワイスのジャズには男が匂う。いや別にゴリゴリにパワフルだとか、ラフでワイルドとかいうタイプじゃないが、ある種の洗練された男っぽさがある。その証拠にヨーロッパ風のしゃれたジャケ写をわざわざ自分で撮影したというこだわりが、アルバム全編を覆うダンディズムの背後に見え隠れする。おしゃれなのに男臭いってなんだかステキだ。最新作でワイスを気に入った人にはぜひ聴いてほしい1枚である。
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松岡美樹

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