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Bryn Roberts / Fables

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Bryn Roberts (p)
Seamus Blake (ts, ss)
Orlando LeFleming (b)
Johnathan Blake (ds)

Recorded: December 12, 2012, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Max Ross (Nineteen Eight Records 1030)

貴公子然とした華やぎ、ピンと張り詰めた緊張感

 カナダ出身でニューヨークを拠点に活動するピアニスト、ブリン・ロバーツの3枚目に当たる最新リーダー作だ。2005年にはFSNTからセカンド盤「Ludlow」もリリースしている。本人のハンサムなルックス通り、どこか貴公子然としたアルバムである。

 ジャケットを見るとウィル・ヴィンソンやラーゲ・ルンドへの謝辞があるが、なるほどジャズを大きく2つに分ければ彼らと同じカテゴリーに属する。

 肌触りがひんやり冷たい寒色系の演奏で、ツンと澄ましたところがある。きれいなメロディの曲が多いが決して甘ったるくならず、ピンと張り詰めた緊張感があるのが特徴だ。前作「Ludlow」の路線をほぼ踏襲した作りだが、前作とくらべればクールさがやや薄らぎ聴きやすい作品になっている。

 サポートメンバーは、シェイマス・ブレイク(ts, ss)にオルランド・レ・フレミング(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)とメジャーどころを揃えた。特にシェイマスはデビュー作からずっとフィーチャーされている。

 オリジナル6曲、スタンダード2曲の全8曲。どちらかといえば(俺が俺がと弾きまくる)ピアニストというよりコンポーザータイプだ。アレンジにも気を配り、きっちり計算された曲を書く。メンバー間の激しいインプロの応酬で聴かせたりするのでなく、それと正反対に楽曲自体で自分を表現するタイプである。クラシックの経験があるのではないかと思うが、楽曲の構成の仕方が独特で個性的である。「ほかに似たミュージシャンを挙げろ」といわれてもちょっと思いつかない。

 それにしてもシェイマス・ブレイクは起用だ。こういう力を抜いたデリケートなスタイルの演奏にも対応できるし、かと思えば反対に暖色系でひたすら熱くブリブリなプレイもできる。そのへんがあちこちのレコーディングにひっぱりだこな理由だろう。かたやジョナサン・ブレイクも人相風体だけ見ればとうていこんな繊細なドラミングができるとは思えないのだが、本当に人は見かけによらずだ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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