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Eva Novoa / Eva Novoa Quartet

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Eva Novoa (p)
Ernesto Aurignac (as)
Masatoshi Kamaguchi (b)
Andre Sumelius (d)

Recorded: July 2010, at The Room BCN Studios, Barcelona, Spain
Engineer: Jordi Navarro (FSNT 431)

スリリングな妖しさ、バルセロナ生まれの女性ピアニストが放つ快作

 スペイン出身のピアニスト、エヴァ・ノヴォアの最新リーダー作がリリースされた。デビュー盤に当たる前作はピアノトリオだったが、今回はスペイン人アルト奏者、エルネスト・アウリニャックを加えたカルテット編成だ。フリーっぽい楽曲を散りばめながら、ジャズのスリルにあふれた妖しい世界を繰り広げる。

 主役であるエヴァのピアノはときに挑戦的、ときにリリカルにと複数の顔を持つ。静かで現代音楽的なプレイもすれば、ベースが粘るファンキー・チューンで暴れる展開も。楽曲のテイストに合わせ、千変万化する幅広いプレイを見せる。

 演奏にはプレイヤー独自のキャラや生い立ちが表れるものだが、エヴァのピアノと作る楽曲は明らかにニューヨークあたりの若手とはちがう。NYの若手によくある都会的な無機質さや厭世感などはまったくない。過激で尖ったプレイをしていても、どこかスペインっぽいおおらかな土臭さが感じられる。

 アルバム構成はすべてオリジナルの計11曲だ。緊張感の詰まったフリー的な楽曲も2曲ある。前作でもフリーっぽいのを数曲やっていたので、おそらく彼女のルーツはそっち系にあるのだろう。とはいえ楽曲はバラエティに富んでおり、わかりにくいフリーばかりが並んでいる、なんてことはないからご安心を。例えば明るくひょうきんなテーマで始まるM-1などは、ウォーキングベースに乗ったアルトが弾けまくって楽しい。

 ほかにも余韻を生かしたピアノが叙情的で美しいM-2、演奏が激しくなるにつれ次第にフリーっぽくなるM-3、哀愁のあるメロディラインが印象的なM-5と、佳曲が続く。後半にかけても陽気でノリのいい4ビートのM-6、現代音楽的なピアノで始まり最後はフリーになるM-7、明るくブルージーなM-8、4ビートだがアルトとピアノの絡みがフリー的に盛り上がるM-11など、一定水準をクリアした優秀曲が並んでいる。

 エヴァはバルセロナ生まれ。ホルヘ・ロッシが出た音楽学校「ESMUC」 (Escola Superior de Musica de Catalunya)でジャズを学んだ。2005年にはニューヨークへ進出し、ラルフ・アレッシのschool SIM (School for Improvisational Music)でいくつかのワークショップに参加。現在はスペインとオランダを行き来して活動している。2012年にFSNTから初リーダー作「Eva Novoa Trio」でデビューした。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
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