スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Marko Churnchetz / Devotion

1

Marko Churnchetz (ac-p, el-p, key)
Mark Shim (ts, midi controller)
Christopher Tordini (ac-b, el-b)
Justin Brown (ds)

Recorded: April 18, 2012, at Peter Karl Studios, NY
Engineer: Peter Karl (Whirlwind Recordings WR4653)

アクロバチックなキメが続出するスリル

 ニューヨークと故国を股にかけ活動するスロベニアの若手ピアニスト / コンポーザー、Marco Churnchetzの最新リーダー作がリリースされた。かっこいいキメが続出するスリリングなコンテンポラリー・ジャズだ。参加ドラマー、ジャスティン・ブラウンのズシンと重いドラミングが際立つ。アメリカのFMジャズ番組「Cutting Edge」では早くもトップ10入りした。チック・コリアのようなテクニカル志向の音楽が好きな人におすすめだ。

 サポートメンバーにはマーク・シム(ts)、クリストファー・トルディーニ(b)、ジャスティン・ブラウン(ds)と若手をそろえた。シムは畳みかけるような力強いブロウが持ち味。トルディーニのベースはフレーズが耳に残るデイヴ・ホランド風のうねうね系、ブラウンのタイトなドラミングは複雑なキメがバシバシ決まって気持ちいい。

 主役のマルコは「俺が俺が」と熱くハデに自己主張しまくる。テクニックも申し分ない。特にM-2のピアノソロに入ったときのバックの抑えた演奏と、超絶ピアノソロとの対比は聴き物だ。音数が多く速いパッセージをガンガン弾きまくり、かと思えばM-3のようなスローバラードではうっとりするような美メロを繰り出す。

 かたや自身のコンポジションは、難度の高いアクロバチックな展開がチック・コリアを思わせる。全10曲すべてオリジナルだ。まずM-1はダークなフレーズのキメが連発される4ビート曲。M-4はシンセとエレキベースをフィーチャーし壮絶に盛り上がるフュージョンだ。うねるようなベースのリフが脳天を刺激する。

 一方、M-6はまたも冒頭からめまぐるしくキメが続いて急展開する。M-2と同様、ピアノソロ時の音数少なく抑えたバックの演奏がとてもいい。続いてテナーのソロに突入し、ラストはこれでもかとばかりにキメを繰り返して大団円を迎える。M-9はシンセとエレベが再登場するフュージョン・ナンバー。最後はアブストラクトなピアノの独奏曲で静かに幕を閉じる。

 シンセとエレベを使った曲が数曲ある点は好みが分かれそうだが、客観的に言ってアルバムのデキは非常にいい。はらはらするようなテクニカル志向のジャズが好きな人ならかなり楽しめるだろう。チック・コリアやアントニオ・サンチェス、マイケル・ブレッカーあたりが好みの人は要チェックだ。

 マルコは1986年生まれ。10才でピアノを始め、クラシックを学んだ。2005年にオーストリアのthe University of Music and Dramatic Artsでクラシックピアノを、また2009年にジャズピアノの学位を取得した。これまでにリーダー作「Signature」(2010)、「Moral Interchange」(同)をリリースしている。
スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

非公開コメント

プロフィール

松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

最新記事
カテゴリ
ブログ内検索
全記事一覧・表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。