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Sean Jones Quartet / Im・pro・vise-Never Before Seen

1

Sean Jones (tp)
Orrin Evans (p)
Luques Curtis (b)
Obed Calvaire (ds)

Released: 2014.Recorded at Avatar Studios, NY
Engineer: Todd Whitelock (Mack Avenue MAC1080)

正統派の贅沢ジャズで夢見るように眠りたい

 熱く躍動する「エネルギー系ジャズ」と、クールに思索する「脱力系ジャズ」にジャズを大きくふたつに分ければ、典型的なエネルギー系ジャズである。野性味にあふれ、理屈抜きで楽しく手に汗握る。ゴキゲンな4ビートのオープニングを聴いただけで幸せになれる。リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラのリード・トランペッターも務めたショーン・ジョーンズの新作だ。

 野人オリン・エヴァンス(p)、暴漢オベド・カルヴェール(ds)らワイルドな面々を従えた主役、ジョーンズのプレイはストレートでアグレッシブ。力強く屈託のない正統派である。真正面から敵をぶった斬るようなオーラを放つ。M-6での畳みかけるような暴れっぷりを聴けば誰もが納得するだろう。

 一方、エヴァンスのピアノがこれまたぐっとくる。弾きまくるソロプレイでは剛腕な推進力を見せ、はたまたバッキングでは余韻をなびかせたコードプレイが美を極める。かたやカルヴェールの今にもドラム・セットをぶっ壊しそうなドラミングもすさまじい。ド派手なサンバ調のM-9やM-3での突き抜けた煽りぶりには口をあんぐりだ。

 さて、そんなクセ者どもの集まりだけにノリのいい楽曲が良いのはもちろんだが、同時に収録されたバラードがまたどれもすばらしい。イントロからエヴァンスが静かに音をたなびかせるM-2の雰囲気にはうっとりだし、粛然とした幕開けから後半ものすごく盛り上がるM-4も聴き応え満点。また靄のかかった朝空をゆったり漂うようなM-8も気持ちいい。

 かと思えばスタンダードのM-7「How High The Moon」のゆらめくようなリズムアレンジには思わず乾杯したくなるし、超オーソドックスなブルースのM-5がこれまた光り輝いてることったら。いや何の変哲もないブルージーな4ビートなんだけど、これら楽曲群の中に何気なく差し込まれるとすごく新鮮に感じる。なるほどアルバム構成の仕方もうまいなぁ(ちなみにプロデューサーはクリスチャン・マクブライド)。てなわけですっかり夢見心地な1枚でした、ハイ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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