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Sebastien Joulie Group / Green Waves

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Sebastien Joulie (g)
Brice Berrerd (b)
Charles Clayette (ds)
Walter Smith Ⅲ (ts)

Recorded: February 16-17, 2013.
Engineer: Olivier Biffaud (FSNT 448)

W・スミス3世参加、ひんやりクールな現代ジャズ

 クールを絵に描いたようなコンテンポラリー・ジャズだ。バンド全体の音色がひんやり冷たく、演奏も抑えを利かせて淡々と進む。メロデイックなテーマと低い温度感のリフレイン。ブルックリン界隈ではポピュラーなスタイルだろう。フランス人若手ギタリスト、セバスチャン・ジュリが発表したばかりの新作だ。

 目玉は、なんといってもウォルター・スミス3世の参加である。彼のプレイはいつにも増してデリケートだ。かたやジュリのギターはシンプルで無駄がない。そのテナーとギターがユニゾンでテーマを奏でるのだから、放っておいても淡麗辛口な演奏になる。

 主役のジュリもソロを取るが、どちらかといえば売れっ子のスミスを前面に押し立てた作りをしている。そのため本作ではスミスのプレイをたっぷり堪能できる。M-1ではアルバムのコンセプト通りクールそのもの。またM-4やM-8では逆に熱くエネルギッシュなブロウが聴ける。このあたり、クール&ホットを器用に使い分けるスミスの特徴がよくわかっておもしろい。

 一方、ジュリのギターはグラント・グリーン系のテイストながら、楽曲に応じて繊細なタッチも見せる。特にバッキング時における単弦弾きのちょっとしたフレーズやコードワークに光るものがある。弾きまくるタイプではなくゴツゴツしたプレイで華やかさはないが、渋めのギターが好みの人にはツボだろう。リズム隊はサポートに徹しているが、全員が白熱するM-4ではベースソロも用意されている。

 アルバム構成は2曲を除きすべてオリジナルの計8曲。テーマがよくスミスがホットにぶっちぎるM-8がダントツでかっこいい。ほかに後半アッテンポになり津波のように盛り上がるM-4、軽快なノリがさわやかなM-5、ギターソロが冴えるM-6あたりが耳に残った。

 セバスチャン・ジュリはフランスの音楽院を卒業後、ニューヨークのニュー・スクールで学んだ。ジミー・レイニーやグラント・グリーンの影響が濃い。現在までに3枚のリーダー作をリリースしている新鋭だ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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