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Avishai Cohen / Triveni Ⅱ

Triveni_Ⅱ

Avishai Cohen (tp)
Omer Avital (b)
Nasheet Waits (ds)

Recorded: December 17-18, 2009, at Systems Two, NY
Engineer: Joe Marciano (Anzic Records ANZ0039)

悪漢たちが暴れる男臭さ満点の剛腕トリオ

 これ1枚で 「ジャズは暴力である」 ことがあっさり証明された。殴りかかるトランペット。唸って跳ねるベース。乱雑に叩きつけるドラム。ワイルドな3人がエネルギッシュに躍動する。イスラエル人トランペッター、アヴィシャイ・コーエンによる男臭さ満点の2012年作品である。

 メンバーはオマー・アヴィタル(b)、ナシート・ウェイツ(ds)とのトリオ編成。アルバム・タイトルにもなっている 「Triveni」 はアヴィシャイの固定的ユニットであり、これまでに 「Introducing Triveni」 (2010)、本作 (2012)、「Dark Nights」 (2014) とアルバムを3連発している。

 ちなみに本盤は前作 「Introducing Triveni」 と同日録音だ。このとき録り溜めた演奏を2作品に分け、新作としてリリースした第二弾に当たる。とはいえ出がらし感などまるでなく、むしろ3連作の中では本アルバムがいちばんインパクトが強い。落ち着いたコク深さでは 「Introducing Triveni」 に軍配が上がるが、ノリのよさやパワフル感、アグレッシヴさでは本作が頭ふたつ抜けている。

 たとえばジャズを 「アッパー系ジャズ」 と 「ダウナー系ジャズ」 のふたつに大きく分ければ、本作は典型的なアッパー系だ。ラフな荒くれ男たちが、明るく元気にやらかしまくる。けっこう自由度の高い演奏で、たがいの出す音にインスパイアされながら曲調が二転三転して展開する。

 オリジナル4曲のほか、オーネット・コールマンやチャーリー・ミンガス、ドン・チェリーらのナンバーが続出しバラエティにも富む。アヴィシャイの力強くストレートなブロウが存分に楽しめる。3人がめいっぱい暴れる冒頭のM-1だけでお腹いっぱいになりそうだが、続くM-2では軽快な4ビートが楽しめる。ほかに能天気なプルースのM-5やM-7も異彩を放つ。

 オーソドックスな4ビートはもちろん、ファンクやブルージーな曲もやっているが、それにしてもナシート・ウェイツはこういう粘っこいのをやらせるとドンピシャだ。逆に繊細なピアノトリオなんかで叩くと楽曲を壊しまくるが、こういう荒っぽいところが 「味」 になってるような作品だとピカイチ。ベースのノリも最高です。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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