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Kasper Villaume Trio / 117 Ditmas Avenue

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Kasper Villaume (p)
Jesper Bodilsen (b)
Jeff 'Tain' Watts (ds)

Recorded: June 23, 2004, at Systems Two, NY
Engineer: Michael Marciano (Stunt Records STUCD04122)

ジェフ・ワッツ参加、躍動する4ビートのシャワーを浴びる

 たまには肩の力を抜き、スタンダードなピアノトリオでも聴いてみるか? という人におすすめなのがこれ。デンマーク出身の若手ピアニスト、キャスパー・ヴィヨームの2004年録音盤だ。よく歌い、よく転がるノリのいいピアノと、ぐいぐい聴き手を惹きつける4ビート中心のゴキゲンな選曲。わかりやすく、力強く、理屈抜きに楽しめる1枚である。

 本盤は主役のキャスパーがベーシストのイェスパー・ボディルセンとともにニューヨークへ渡り、売れっ子ドラマーのジェフ・ティン・ワッツとレコーディングした一作だ。エンジニアは名匠マイケル・マルシアーノ。ワッツについては説明するまでもないが、ベースのボディルセンはモルテン・ルンド(ds)と組んだステファノ・ボラーニ・トリオでも知られる北欧を代表する名ベーシストである。

 キャスパーのオリジナル1曲を含むスタンダードなど合計9曲。オープニングを飾るM-1から早くも4ビートの悦楽が全開になる。音は北欧というより完全なアメリカンだ。明るく陽気で開放的なジャズの醍醐味が押し寄せてくる。とても華やいだ雰囲気である。

 ぴったり同じベクトルを向いたノリノリの3人が、躍動する音符を洪水のように浴びせかける。ピアノのキャスパーがいいのは無論だが、サッカーでいえば中盤に位置し、全体のバランスを取りながらトリオに推進力をもたらすボディルセンのベースがすばらしい。ムチのようにしなる弾力があり、よく弾むこと弾むこと。

 それになんといってもやはりワッツだ。ボディルセンと組むこの超強力なリズム隊がキャスパーを煽り、3人のテンションとグルーヴが見る見る天高く舞い上がって行くのがわかる。音のハジけ方がハンパない。

 M-3もオープニング同様、奔流のようにあふれ出る強烈な4ビートである。終盤のリズムが変わった後のピアノソロもガッツがあり秀逸だ。続くM-4の静かなバラードでホッとひと息つくが、それにしてもキャスパーはすばらしく描写力のあるピアノを聴かせる。後半のM-7、M-9も息が止まりそうになるような迫真の4ビートが炸裂し大満足。一気にアルバム1枚を聴かせてしまう。

 主役のキャスパー・ヴィヨームは1974年生まれ。これまでに7枚のリーダー作をリリースしている。ピアノトリオでのプレイも聴かせるが、ここはあえてLars Moller(ts)入りで元気のいいカルテット作品「Outrun」(2000)、「#2」(2003)をおすすめしておこう。

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Kasper's Web Site: http://villaume.dk/

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ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
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