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E.J. Strickland Quintet / The Undying Spirit

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E.J. Strickland (ds)
Jaleel Shaw (as)
Marcus Strickland (ts, ss)
Luis Perdomo (p)
Linda Oh (b)

Recorded: February 3, 2014, at Sear Sound, NY
Engineer: Andy Taub (Strick Muzik SMK007)

都会的でスタイリッシュなNY発ポストバップ

 ドラマーのE.J.ストリックランドが、初リーダー作 「In This Day」 (2009) 以来、6年ぶりになる新作をリリースした。ストリックランド兄弟のレーベル、Strick Muzikから発売されたばかりの本作は、都会的でしゃれたコンテンポラリー・ジャズだ。ドラマーがパワフルなE.J.だけにビートはしっかり利いているが、バンド全体が決して力まず、クールでスタイリッシュな演奏をしているところがいかにもNY発ポストバップという感じだ。

 メンバーはNYCでも1、2を争う若手のホープが揃った。ジャリール・ショウ(as)、マーカス・ストリックランド(ts)の二管に、ルイス・ペルドモ(p)、リンダ・オー(b)、主役E.J.のリズムセクションという構成だ。テーマを奏でるホーンセクションにショウのアルトが混ざっているぶん、ちょっと洒脱な雰囲気に仕上がっている。

 E.J.のオリジナル9曲に、Cedar Waltonの 「Hindsight」 を加えた合計10曲。メカニカルなフレーズが繰り返されるM-1や、R&Bっぽいテイストが熱いM-2、ベースがかっこいいリフを繰り返しサックスが暴れるノリのいいM-3と、粒の揃った滑り出しを見せる。

 一方、ラテン・アレンジで賑やかなM-6では、マーカスとショウの激しいサックス・バトルが聴き物だ。また退廃的なバラードのM-7や、漂うような醒めたグルーヴのM-9あたりも印象に残った。際立って個性的な曲はないが、そのぶんアルバムとしての統一感を感じさせるコンポジションである。

 演奏の温度感は冷たいとまでは行かないが、各メンバーがやや抑え気味でプレイしている。そのなかでドラムに要所で見せ場を作り、相対的に主役が目立つようアレンジが工夫されている。E.J.とすれば自分にスポットライトが当たるのだから 「うまく作っている」 のだが、バンド全体の演奏をトータルで楽しみたいリスナーにとっては痛し痒しかもしれない。とはいえ全体に一定水準はクリアしており、充分に楽しめる作品といえるだろう。

 個人的には、買っているペルドモの 「らしいソロ」 を聴けなかったのがちと残念。そんななか、ベースのリンダは地味ながら強い存在感を見せつけた。主役のE.J.は相変わらず、キレのいいエネルギッシュなドラミングを聴かせている。ジャズだけでなくR&Bあたりを叩いてもハマりそうな幅の広さは魅力的だ。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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