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John Patitucci Electric Guitar Quartet / Brooklyn

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John Patitucci (el-b)
Adam Rogers (el-g)
Steve Cardenas (el-g)
Brian Blade (ds)

Released: 2015, recorded at The Bunker, NY
Engineer: Joe Barbaria (Three Faces Records 8829523477)

思わずカラダでリズムを取ってしまう楽しさ

 超絶技巧ベーシスト、ジョン・パティトゥッチの今回の新作の相棒はエレキ・ベースだ。で、「パティトゥッチのことだから、どうせエレベでバリバリ早弾きとか難しいことをやってるんだろうなぁ」と思いきや、開けてびっくり。変にワザに走らず、えらくリラックスした音が飛び出してきた。

 聴く人を選ばず、だれもが楽しめる明るくノーテンキな演奏が繰り広げられる。エリック・ゲイルやコーネル・デュプリーを擁した、かつてのスタッフをちょっと思い起こさせる。エンターテインメントに徹し、何よりもノリを優先したわかりやすい音である。

 メンバーはアダム・ロジャース(g)、スティーヴ・カーディナス(g)という魅惑のダブルギターに、リズムセクションを組む相方には御大ブランアン・ブレイドをフィーチャーしたオールスター・カルテットだ。

 パティトゥッチのオリジナルを中心にした計11曲。M-2のポール・ジャクソンみたいなノリノリのベースのリフが誘うナンバーや、のっけからファンキーなベースのリフが押し寄せ、思わずカラダでリズムを取ってしまうM-3あたりが印象に残った。

 全体に、基本はパティトゥッチがトリガーになるリフを提示し、それに合わせて全員が「せーの」でなだれ込むスタイルだ。ラフなセッションをそのまま一発録りしたような作りである。

「いいかい、キーはGだ。イントロでベースがこのリフを4小節弾いたら、アダム、君が入ってくれ。で、この合図を出したらエンディングだ。じゃあ行こう。ワン、トゥ、スリー、フォー」みたいな感じでどの曲も展開される。

 そのため頭でこねくり回したような演奏でなく、単純明快でストレートな音がリスナーの脳天を直撃する。パティトゥッチ自身も妙にテクを見せびらかしたりせず、のびのびしたノリのいいプレイを展開している。

 ただし凝った作りではないので、ぶっちゃけ3日聴いたら飽きるかもしれない。このへんは、ほぼ同時にリリースされたマシュー・スティーヴンスの噛めば噛むほど味が出るスルメ盤 「Woodwork」 (2015年、レヴュー記事はこちら) と対照的でおもしろい。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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