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Glenn Zaleski / My Ideal

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Glenn Zaleski (p)
Dezron Douglas (b)
Craig Weinrib (ds)
Ravi Coltrane (ts on 9)

Recorded: June 10, 2014, at Acoustic Studios, NY
Engineer: Michael Brorby (Sunnyside SSC1406)

【収録曲】

1. Nobody Else But Me (Jerome Kern)
2. Waltz For MD (Rick Rosato)
3. Make Someone Happy (Jule Styne)
4. Cheryl (Charlie Parker)
5. Body and Soul (Johnny Green)
6. REL (Peter Schlamb)
7. Arietis (Freddie Hubbard)
8. My Ideal (Richard A.Whiting)
9. I'm Old Fashioned (Jerome Kern)

スタンダードな正統派ピアノトリオの悦楽

 人間、いろんな経験をすると 「ふつうであること」 がいいと思えるようになってくる。そんな気分のときにぴったりの1枚がこれ。心地よい4ビート・マジックがそこかしこで花開く。ゆったりゴージャスな時間が流れて行く。ストレート・アヘッドを絵に描いたような安息の世界。若手ピアニスト、グレン・ザレスキがリリースしたばかりの初リーダー作である。

 グレンは、2011年にモンク・コンペでセミ・ファイナリストになった実力者だ。サックス奏者である兄マークとのデュエット・アルバム 「Duet Suite」 (2010) で実質デビューし、その後、カート・ローゼンウィンケルのスタンダード・トリオとしても来日したことがあるコリン・ストラナハン(ds)らとの共同名義でピアノトリオ作品 「Anticipation」 (2011)、「Limitless」 (2013) をリリースしている。

 スタンダード、ジャズメン・オリジナルをぎっしり詰めた合計9曲。前述したストラナハンらとのピアノトリオ作では3人がオリジナル曲を出し合いなかなかおもしろい音を聴かせていたが、今回は初リーダー作とあって既成曲でストレートに勝負して来た。

 いやはや、まったり安心できる音だ。じゃまにならない。たとえば誰かと会話しているときも、小ボリュームで流しておくと場が落ち着く。グレンのプレイはさすがモンク・コンペのセミ・ファイナリストらしく安定したテクニックで、比較的強いタッチではっきりしたピアノを弾く。最終曲ではラヴィ・コルトレーンが参加し花を添えているのも話題だ。リズム隊もかなりレベルが高く、このテのストレートなピアノトリオを聴きたいときにはおすすめである。

 また特筆すべきは音質のよさだ。特にピアノとペースの音のエッジがくっきり出て、音をあいまいに滲ませない。ことに低音部の解像度の高さが目を引く。そのため例えばベーシストが速いフレーズを弾いても、1音1音が絶対に潰れずハッキリ出る。音がスッと立ち上がり、歯切れよく立ち下がる。

 また音場感もよく、各楽器があるべき位置にビシッと定位し立体感がある。それぞれの奏者が目の前で実際に演奏しているかのような 「ビジュアル感」 を楽しめる。どうせ音楽を聴くならやっぱり音質はいいに越したことはないな、と感じさせられる1枚だった。

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