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Chris Carroll / Current Shifts

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Chris Carroll (ds)
Rez Abbasi (g)
Apostolos Sideris (b)
Roman Filiu O Reilly (as, ss on 4, 5, 6)
Alejandro Aviles (as on 2, 3, 7)
Milton Barreto (ts on 2, 3, 7)

Recorded: June 4-5, 2013, at Studio B, NY
Engineer: Chris Carroll (223 Records)

怪人レズ・アバシ参加、超おすすめコンテンポラリーの快作

 ブルックリンらしいかっこいい音である。怪人レズ・アバシ(g)が独特のトーンで自分のリーダー作であるかのように弾きまくる。ソロに、バッキングに大活躍だ。明るいアルバムカラーも楽しく、極上のコンテンポラリー作品に仕上がっている。NYを拠点に活動する若手ドラマー、クリス・キャロルの新作である。

 パキスタン出身のギタリスト、レズ・アバシが妖しい音使いで縦横無尽に自己主張する。なんともいい味を出している。アバシのファンには絶対おすすめのアルバムだ。加えてサックス奏者のオライリーがこれまた味のあるからみ方をする。この2トップの働きがトンガったアルバムカラーを鮮烈に印象づけている。

 主役のクリスは初リーダー作「Facing Away」(1998)でデビューし、本作はセカンド・アルバムに当たる。オーネット・コールマンやセロニアス・モンク、チャーリー・ミンガスに影響を受けているが、本盤ではかなり現代的な音作りをしている。

 メンバー全員がまんべんなく曲を持ち寄ったが、主役クリスのオリジナルが1曲もないという珍しい構成の全7曲。ひとクセもふたクセもあるアレンジを利かせ、個人のインプロだけに頼らない今っぽい聴かせ方をする。

 凝った構成でずっしり聴き応えがあるM-1、ラテンっぽくカラッと明るいM-2、アバシが必殺の変態ソロを見舞うM-4、のっけからアバシが歪んだ音で暴れまくるM-5、ひとクセあるバラードのM-6、ラテン的なリズムとメロディが陽気なM-7と、どの曲も刺激的でわくわくする。楽曲のデキが非常によく、加えて2トップのキャラが立ちまくりで1枚通して飽きさせない。

 M-2やM-7のようにラテンっぽい曲もあるのだが、決してベタな単なるラテンに終わってない。いかにもブルックリンのクセ者がラテンの要素を加工しました的な、都会的でコンテンポラリーな仕上がりになっている。

 またM-6あたりもテンポやテイストはバラードなのだが、ただのバラードでは終わらせない。全員が探りを入れながら、たがいに反応し冒険的な丁々発止を繰り広げる。いやぁー、インスパイアされます、このアルバムはホント。世間的にはまったく話題になってない盤だがえらく内容がよく、小さい新興レーベルなのにいい仕事するなぁ、って感じ。

 なお本盤はちと入手しにくいが、本日現在でディスクユニオン通販に在庫があるのを確認済み (ただし3,564円とド高い(笑)。けど、その価値は充分あり)。もし安く上げるなら、アマゾン・マーケットプレイスで海外の業者さんから直接取り寄せるべし。

 実は私もマーケットプレイスで最初ドイツの業者に発注したが、現地から発送されたのに1ヵ月以上待ったあげくに届かずメールで怒鳴りこんで即キャンセル。輸送中に紛失したらしい。「スマミセン、すぐまた仕入れます」 というから 「だったら、まけろ」 と値引き交渉するもあえなく決裂 (クレーマーでごめん)。しかしすでにネット試聴済みで圧倒的に気に入ってたので、懲りずにまた1ヵ月かけて別のアメリカの業者さんから取り寄せました。都合3ヵ月、えらく苦労したけど、でもこいつはまじで買った甲斐あったです。いやほんと。

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Chris's Web Site: http://chriscarrollmusic.com/

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

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お久しぶりです。

それにしても、おもしろそうなの見っけてきますねぇ!
その嗅覚には感心してしまいますw
当方も、早速手配してみようと思います。

引き続きレアなところ、紹介宜しくお願いいたします。

こちらこそ!

おひさしぶりです。

こちらこそ、いろいろ参考にさせていただいてます。
北欧のギタートリオ、KLIMA KALIMAは
そちらで知ってアルバム「Loru」を買いましたが
すごいよかったです。

またよろしくどうぞ~
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プロフィール

松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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