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ミクスチャー系ミュージシャンの光と影


※インディー・フォークのIron & Wineのアルバム「Our Endless Numbered Days」(2004年)

トップランナーのジェレミー・ユーディーンはまちがいなく本物だ

 このところジャズの側から、ミクスチャー系のミュージシャンや作品が数多輩出している。

 で、ポストロックやインディー・フォーク、スローコア/サッドコア、エレクトロニカ近辺を聴く際には、自然と特にジャズとのかかわりを注視するようになってきた。

 するとよくわかるのだが、ジャズ側にいるそれ系ミュージシャンの中にはハッキリ本物と偽物がいるということだ。

 本物のトップはジェレミー・ユーディーンだろう。彼の作品は、アルバム「Around the Well」(2009年)があるインディー・フォークのIron & Wineやオーストラリアのスローコア・ユニットDirty Three、またポストロックの走りであるヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響が濃いMazzy StarやソロでのHope Sandovalあたりと境界線を越えて完全に交わっている。

 かたやクリス・ライトキャップはジャズの立場からポストロックに対する答えを得ようとしているのがわかるし、逆にクリス・モリッシーはポストロックの側から見たジャズへの回答を出そうとしている。


※Mazzy StarのボーカリストHope Sandovalの初ソロ作「Bavarian Fruit Bread」(2001年)

この数年で単なるモノマネと本物の対比が暴き出される

 と同時に一部のジャズ・ミュージシャンがやっている、いかにも「それ風」の音楽が単なるマネゴトにすぎないことをあらためて実感したりもする。

 すでに終わったブラッド・メルドーが「時代に乗り遅れまい」と必死に背伸びしてマーク・ジュリアナと作ったMehlianaなんかまさにそれだ。まあ高度なテクニックや理論が災いし、ジャズ側の知識やセンスがかえって障害になっちゃうんだと思うけど……いってみればおカタいNHKが無理して若者に媚び「ヤング・ミュージックショー」なんて番組作っちゃうのに似ている。


※ポストロック・バンドTristezaを脱退したジミー・ラヴェルが始めたソロプロジェクトTHE ALBUM LEAF

 Mehlianaのカラっぽな絵空事を聴くなら、ロックの連中がやってることのほうがよほど真っ直ぐで気持ちいい。例えばエレクトロニカ的なポストロックのTHE ALBUM LEAFあたりのほうが100万倍、音楽的刺激がある。「こいつ、先端にいるよなぁ」てな感じがビンビンくる。

 おそらくこの5年、10年で他ジャンルとの融合が進む現代ジャズははっきり様変わりするだろう。そのとき残酷にも暴き出されるのは、「俺ってイマ風でしょ?」と口先だけでうそぶく偽物と本物との鮮やかな対比かもしれない。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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