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Pawel Wszolek / Choice

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Pawel Wszolek (b)
Lukasz Kokoszko (g)
Sebastian Zawadzki (p)
Szymon Madej (ds)

Recorded: 2015, at Preisner Studio, Poland (FSNT 478)

ステキなさり気なさにあふれた傑作・欧州ジャズ

 哀感を帯びたメロディと叙情的な調べ。派手さはないが、ステキなさり気なさにあふれている。ヨーロッパっぽい端正な味わいがツボにくる。1991年生まれのポーランド人ベーシスト、パウェル・ヴゾレクの傑作最新リーダー作である。

 だれかが飛び抜けた超絶技巧を見せつけるわけじゃない。全員の技量が程よいレベルでまとまっている。そのためまったりと落ち着いてくつろげる。「熱くソロを回す」とか「白熱のインタープレイが」とかじゃなく、しっかり「バンド」としてまとまっている。

 主役のパウェルはけっこうベースソロも弾いているが、アメリカ人みたいな脂っこさはない。いい意味で淡白な淡麗辛口だ。彼のソロは技巧を見せつけるのでなく、耳に残るフレーズによって楽曲の完成度を高めるためにひと役買っている。単なる個人プレイでなく、あくまで楽曲を生かすためのソロだ。

 その楽曲はこれまたどれも非常にレベルが高く、リラックスというキーワードで見事に統一されている。この叙情的な音がピアノトリオならばヨーロッパ系の現代ジャズにありそうなパターンだが、そこにギターが加わっているところが新鮮だ。

 このギターがピアノと同じく過度にテクニカルなところがまったくなく、実にさりげない好プレイを繰り広げている。何気なさがすばらしい。血気にはやり音数多くドカドカやるんじゃなく、酸いも甘いも噛み分けてグッと抑えた「大人の音」を醸し出している。

 年のせいだろうか。脂っこくうるさい音がすっかり苦痛になってきた。そんな私にはちょうどいいあんばいの好アルバム。かなり完成度が高く、今年の新譜ベストテンをうかがうデキといっていい。おすすめである。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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