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Michael Rosen / Sweet 17

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Michael Rosen (ts)
Lage Lund (g)
Ralph Alessi (tp)
Domenico Sanna (p)
Matt Penman (b)
Bill Stewart (ds)

Recorded: November 21-23, 2014, at Sear Sound, NY
Engineer: Christopher Allen (Via Veneto Jazz VVJ104)

ラーゲ・ルンドが冴え渡る都会派コンテンポラリー

 都会的でしゃれたテイストのコンポジションだ。ラーゲ・ルンド(g)が冴え渡り、ドメニコ・サンナ(p)も痺れるピアニズムを見せつける。アメリカ人サックス奏者マイケル・ローゼンがリリースしたばかりの新作は、NYの豪華メンバーをずらり揃えた快作だ。

 メンバーは冒頭の3人に加え、ラルフ・アレッシ(tp)にマット・ペンマン(b)、ビル・スチュワート(ds)とくればメンツ買いは確定。コンテンポラリー好きなら放っておかない。

 主役のローゼンは11歳でサックスを始め、バークリー音楽院でジョージ・ガゾーンらに師事した。現在はイタリアへ移住し、30年以上もローマとロンドンを行き来しながら9枚のリーダー作を発表している。今回は久しぶりにNYへ戻っての録音だ。

 それにしてもラーゲ・ルンドのプレイにはうっとりさせられる。まさに一撃必殺。圧倒的な存在感だ。ローゼンが書き下ろしたオリジナル楽曲にぴったりハマったスタイリッシュなギターを弾いている。

 一方、イタリア人ピアニストのドメニコ・サンナは新進気鋭の若手である。リリカルなフレーズ感と間の取り方がすばらしく、2014年にリリースしたリーダー作「Brooklyn Beat!」ではニュータイプのピアノトリオを訴求しており新鮮だった。

 さて本盤は1曲を除き、すべてローゼンのオリジナルで合計10曲だ。どの曲も洗練されたセンスが漂い、アルバム1枚を通し飽きさせない。主役のローゼンは自分だけが吹きまくるわけでもなければ、突出した個性やテクニックがあるわけでもない。「俺が俺が」と前に出るタイプじゃない。むしろその反対だ。

 彼は豪華なメンツをうまくコーディネートし、アルバム全体をプロデュースする仕掛け人役に徹している。いわばそんな彼の裏方仕事がこの良盤を生んだといえる。聴き手にとっては、アルバム自体がよければサックス奏者の個人技うんぬんなんて大した問題じゃない。

 ただここまで黒子に徹してるんだから、ジャケ写には写らないほうがよかったかなぁ。この主役の太った巨体を見て3割くらいの人が買うのをやめるんじゃないか? などとよけいな心配をしてしまった(実際、私はジャケ写を見てかなりためらった)。

 だけど内容はあくまで流麗でかっこいい現代ジャズだ。コンテンポラリー好きで、このメンツにピンときた人にはおすすめである。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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