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Romain Pilon / The Magic Eye

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Romain Pilon (g)
Yoni Zelnik (b)
Fred Pasqua (ds)

Ben Wendel (ts on M-1, 3, 4, 7)
Walter Smith III (ts on M-1, 3, 4, 7)

Recorded: December 18, 2014, and February 14, 2015
Engineer: Andre Charlier & Nicolas Charlier (Jazz & People JPCD-815004)

スタイリッシュで華のあるギタリズム

 フランス人若手ギタリストのロメイン・ピロンが、2015年11月にリリースしたばかりの3枚目のリーダー作だ。芸風はちょっとフュージョンがかった都会的なコンテンポラリー・ジャズ。2管に豪華ゲストを配し、きらびやかな音の世界を演出している。

 ピロンは10才でギターを始め、1997年にシャンベリ・ジャズ音楽院に入学。その後、バークリー音大でピーター・バーンスタインやミック・グッドリックに師事した。卒業後、ニューヨークへ進出したが、現在はパリを拠点に活動している。2012年春に初リーダー作「NY3」をリリース。翌年には2nd作「Colorfield」を発表している。

 メンバーは、長年活動を共にしてきたフランス在住のイスラエル人ベーシスト、ヨニ・ツェルニックと、フレッド・パスクアがリズム隊を組む。加えてベン・ウェンデル、ウォルター・スミス3世の豪華2大テナーが4曲でフィーチャーされている。

 1曲を除きオリジナル7曲の合計8曲。M-1のイントロを爪弾くギターを聴いただけで、「ああ、この人は独特の雰囲気をもってるな」とすぐわかる。ギターによるM-5の導入部もゾクっとさせられるし、スタイリッシュでかっこいい華のあるギターを弾く。

 カッチリしたピッキングはジェシ・ヴァン・ルーラーを連想するし、全体的な雰囲気はラーゲ・ルンドにもちょい近い。要はギタープレイのみ、取り出してみれば文句なしだ。ただ一点、アルバム・コンセプトとコンポジションにはやや疑問が残る。

 まず第一に、全8曲中4曲を、2管にまでする必要があったのかどうか?

 曲によっては2管が激しく絡まりながら盛り上がっているのだが、主役のギターはひたすらバッキングしてるだけ。ギターソロがまったく出てこない。しかもサックスがソロを取ってるときには、なんだか安物フュージョンのチープな匂いがしてしまう。ホーンアレンジもポップすぎるし、要は大々的にフィーチャーした管が生きるどころか、足を引っ張っている感じがするのだ。

 ちなみにピロンのデビュー盤「NY3」はギタートリオで、緊張感のあるちょっと屈折したトンがった味がよかった。この人はああいう切り口で、あくまでギタートリオでぐいぐい押してほしい気がする。

 うがった見方をすればデビュー盤がコアすぎる内容だったため、今回はセールスを考えてビッグネームを2人も呼び、売りやすいポップなテイストにしたのでは? などと余計な想像をしてしまう。まあそれはともかく、この人のギターが他人にないものをもってることは明らかだし、だったらそれを最大限に生かす売り出し方を考えるべきだろう。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

No title

こんにちは。

中々良いギタリストですね。
おっしゃる通り、このアルバムは2管がちょっとイマイチな感じです。
でもギタートリオの演奏は結構イケてると思いました。

Apple Music にて、過去作 NY3、Colorfield も聞いてみました。
音質がアレなのですが、結構好きな感じで CD で聴いてみたいですね。
初作の NY3 は CD 販売が見つけられなくて、ちと残念です。
Colorfield は輸入盤で購入してみました。

近頃面白いギタリストを色々紹介して頂き、ありがとうございます。

No title

やっぱギタートリオの方がいいですよね。
私もそう思いました。ではでは。
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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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