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Stephan Plecher Trio feat. Bert Joris / Jungfernballett

Stephan_Plecher.png

Stephan Plecher (p)
Benjamin Zalud (b)
Peter Primus Frosch (ds)
Bert Joris (tp on 1, 3, 4 and 7)

Recorded: June 11-12, 2015 at Hard Studios, Winterthur
Engineer: Martin Peason (TCB 35102)

ヨーロッパの郷愁が漂う端麗なピアニズム

 まだHip-Hopに行く前の初期のロバート・グラスパーを想わせるドラマティックなM-1でアルバムは幕が開く。本盤はとにかく曲がいい。端正なヨーロッパの郷愁を漂わせながらも、なかにはM-3やM-5のように超グルーヴィなナンバーを聴けるのもうれしい。

 ドイツ生まれでスイス在住の若手ピアニスト、シュテファン・プレチェルのピアノトリオに、トランペッターのバート・ジョリスが加わったトレトレの新作。記念すべきデビュー盤である。

 主役のシュテファンは1990年生まれ。ドイツやスイス、オーストリアの数々のジャズ・コンテストを勝ち抜いてきた。2013年にこのピアノトリオを結成し、2014年には「Fidelio」コンテストで特別審査員賞を受賞している。

 2曲を除き7曲がオリジナルの計9曲。ピアノのシュテファンは圧倒的な超絶技巧で独り舞台を演じるのではなく、あくまでオリジナル楽曲のよさを生かして抑え気味の渋い演奏で場を盛り上げる。ただし5曲用意されたピアノトリオ曲では、持ち前のテクニックに裏打ちされた端麗辛口な味わいを存分に披露している。メロディアスで耽美的だが、エネルギッシュなプレイも聴かせる味のあるピア二ストである。

 一方、4曲にゲスト参加しているベルギーのベテラン・トランペッター、バート・ジョリスのプレイもピアノトリオの存在をスポイルすることなく、楽曲の味わいが増す方向でしなやかに演奏しており好感が持てる。また目を見張らされるのはドラマーのペーター・プリムス・フロッシュである。適度な重さと太さがあり、音数少なく要所をキメまくる。楽曲をドラマティックに謳い上げる非常にいいドラマーだ。

 このアルバムは誰か一人の飛び抜けた「技巧」を聴くためでなく、「いい音楽」を堪能するためにこそ存在する。一家に一台。あわただしい年末に休息を得るにはもってこいの作品である。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

これは、とてもいいアルバムですね!
紹介ありがとうございます。
そして、ブログが再開されて嬉しいです。

コメントありがとうございます

こんにちは。

コメントいただいていたことに気づかず……さっき気づきました(汗 スミマセン。
応援ありがとうございます。励みになります。
気まぐれな更新頻度ですが、よろしくおねがいします。
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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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