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Bruce Barth / Don't Blame Me

Bruce_Barth_ Dont_Blame_Me

Bruce Barth (p)
Ed Howard (b)
Billy Drummond (ds)

Recorded: June 9, 1997 at Tedesco Studios, NJ
Engineer: David Baker (Double-Time Records DTRCD-129)

春の小川のせせらぎのようなピアノトリオ

 こんなピアノの弾き方があったのか? という感じだ。モンクやビル・エバンスの影響も感じさせるが、とにかく独特の世界観をもっている。オリジナル曲は全編これインプロみたいな起承転結でつかみどころがない。ふと気づくと彼独特の心地いい音世界に引き込まれている。

 ベテランの域に入ったピアニスト、ブルース・バースが1997年に発表したピアノトリオ作品だ。

 オリジナル5曲に加え、モンク「Evidence」、コルトレーン「Lazy Bird」など合計10曲。まったく力むことがなく、肩の力をすっかり抜いた演奏がえんえん続く。聴いてるこちらも自然とリラックスでき、ほんわか気分で1日の疲れが取れて行く。まるで温泉につかるみたいなまったりジャズだ。

 雪解けの頃の小川のせせらぎのように、ちょろちょろと細く流れるように転がるピアノの調べ。まるで羽根布団のようにふんわりしたハーモニーとコードワークを駆使し、ゆったり音を紡いで行く。あくまでも優しいタッチで、子供が大事にしている大切な宝物にでも触るかのように軽やかに。

 実はヴィセンテ・アーチャー(b)、ルディ・ロイストン(ds)と彼が演ったスモールズ・ライブ『Bruce Barth Trio』(2010年、レヴュー記事はこちら)で一目惚れし、あの盤とまったく同じスタイルでやってるアルバムを探して見つけた逸品。彼はたくさん作品をリリースしているから、宝探しはまだまだ続きそうだ。



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