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The New Gary Burton Quartet / Common Ground

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Gary Burton (vib)
Julian Lage (g)
Scott Colley (b)
Antonio Sanchez (ds)  Rec. 2010

この若造ギタリストは数年以内に世界を取るだろう

 いやはや、「今さらゲイリー・バートンでもないだろう」などと考えてズルズル買ってなかったが、大まちがいだった。ジュリアン・レイジがとんでもないプレイをしてるじゃないか――。

 てなわけでゲイリー・バートンが約1年前にリリースした最新作である。さすがは巨匠、きっちり作るもんは作ってくる。のっけからキラー・チューンが立て続けに登場するコンポジションが傑出している。なによりヴィブラフォンが夢見るように美しい。そして事実上の主役、ギターのジュリアン・レイジがすばらしい。大満足である。

 メンバー全員が計6曲を持ち寄ったほか、スタンダードやキース・ジャレット曲など合計10曲。リズム隊はアントニオ・サンチェス(ds)とスコット・コリー(b)の黄金コンビだが、彼らがこんな大人しい演奏をするのは珍しいのではないだろうか。驚くほどオカズが少ない。いや2人はソロも取っているが、トータルとして決して前へ出てこないのだ。「もっと遊びが多くてもいいのに」と思うくらい。

 これは深読みしすぎかもしれないが、「新鋭のジュリアン・レイジを立てよう」ということなのかもしれない。その証拠にアレンジ面でもギターが目立つよう作ってあるし、ゲイリー・バートンが見せるレイジの使い方には、「この若者を売り出そう」という意欲がマンマンだ。

 それにしてもジュリアン・レイジには、もうM-1のファンキーなソロからぶっ飛びまくりである。M-3のソロで見せる空気をものにした導入部には鳥肌が立つし、ノリのいいバックにプッシュされたM-7の弾きまくりにも圧倒される。

 個人的には最近の若手ギタリストはマイク・モレノ、ラーゲ・ルンド、アダム・ロジャース以外どうも不作で、技術はあるが個性のないギラッド・ヘクセルマン程度がどうしても上位にランクされてしまう。そのなかにあってジュリアン・レイジは、パット・メセニー以来の「宝石」といえるかもしれない。ゲイリー・バートンの、というより、世界がレイジを発見した1枚である。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

なかなかいいアルバムでした

以前からゲイリー・バートンは追っかけでしたけど、メンバーの人選でハッとするような良い人選をする時もあるので楽しみだったんですが、このところジャズに本腰を入れているようで、良いアルバムが続いているような気がします。今見直してみたら、リーダー作ではジュリアン・レイジは’03年録音の「Generations」、’04年録音の「Next Generation」に続いて3連続登場のようですね。いいギタリストですね。

当方のブログアドレスは下記の通りです。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2011/07/common-groundth.html

ブレイクするまで起用しそそう(笑)

工藤さん、こんにちは。

アドレスとコメントありがとうございます。

>ジュリアン・レイジは’03年録音の「Generations」、
>’04年録音の「Next Generation」に続いて3連続登場のようですね。

きっとブレイクするまで起用するつもりじゃないですかね(笑)
ひさびさに出会ったいいギタリストでした。

こちらからもTBさせていただきます

パット参加の前作「Burton,Metheny,Swallow,Sanchez/Quartet Live」も相当良かったのですが、本作ではレイジがパット以上の働きをしているし、スワロウよりもサンチェスとは相性のいいコリーが参加していることも相まって、わたし的にはチックとのデュオもの以外のバートンのアルバムとしては最高だったです。
レイジについてはデビュー当時から結果的にオッカケ状態になってますが、リーダー作ではよりアコースティックな部分を前面に打ち出しているし、「Eric Harland / Voyager: Live by Night」では逆にエレクトリックでギンギンに弾きまくっていたりして、同じ人が弾いているとは思えないほどにいろんな顔を持っているのには驚いてしまいます。
同じ若手では、恐ろしいほどの瞬発力を持っているギラッド・ヘクセルマンも私は大好きで、特にアリ・ホーニグに立ち向かうことができるギタリストはヘクセルマン以外にはちょっと考えられません。

メセニー以来の衝撃

naryさん、こんばんは。

トラバとコメントありがとうございます。

ギタリストを大雑把に二種類に分けると、レイジはメセニーの方に分類されそうな、屈折してない「まっすぐ系」ですね。かつ、まっすぐ系としてはひさびさの大物のような気がします。

それにしても興味深いのは、naryさんと私の好みの違いですね(笑)。ことごとく見方が食い違うのでおもしろいです。私はコリーのベースって軽すぎてあまり好みでないですし、「Eric Harland / Voyager: Live by Night」はうるさいだけでどこがいいのかサッパリわからず(速攻で売りました(^^;)、またヘクセルマンは技術はあっても個性のないお坊ちゃんの薄味プレイヤー、という感じです。(どうぞ気を悪くなさらないで下さいね。単に「見方の違い」を淡々と述べているだけです)

ただヘクセルマンはファースト・リーダー作を聴いて「いい」とは思ったのですが、ホーニグ、ジョー・マーティンとやったライブ盤を聴いて追いかけるのをやめました。どうも若手ギタリストは私的には不作な感じでさびしいです。
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The New Gary Burton Quartet / Common Ground

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