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Geraldine Laurent / Around Gigi

Geraldine Laurent  Around Gigi

Geraldine Laurent (as)
Pierre de Bethmann (p)
Yoni Zalnik (b)
Franck Agulhon (ds)

Rec. January 19-21, 2010, at Studio Ferber, Paris
Engineer: Rene Ameline (FDM 46050 369562)

サックス・カルテットで 「ワンユニットの悦楽」 に浸る

 ブラインドで聴けば、この攻撃的なアルトが「女性だ」と見破れる人間は1人もいないだろう。よく弾むリズム隊に、バッキングが上手いピアノを擁するサックス・カルテット。メンバーの粒が揃い、共通のゴールに向かい全員でぐいぐいグルーヴして行く「ワンユニットの悦楽」に満ちたアルバムである。

 主役のフランス人アルト奏者ジェラルディン・ローランは、アルド・ロマーノのグループにフィーチャーされて場を得た才媛だ。本盤は4年ぶりの作品になる。彼女の音色はアメリカ人プレーヤーのようにカラッと乾いた味でなく、しっとりした艶と潤いの漂うヨーロッパらしい音だ。

 オリジナルが5曲、デューク・エリントンの「Black and Tan Fantasy」、ジジ・クライスの名バラード「Nica's Tempo」ほかジジによる2曲、アート・ファーマー曲、モンク曲の計12曲。往年の名曲はもちろん、オリジナルもよくコンポジションが飽きさせない。

 のっけからワンコードっぽく突っ走るM-1に、能天気に浮遊するM-2、シリアスでかっこいいM-3、落ち着いた雰囲気のM-5、ベースのリフレインがスリリングなM-6、疾走感のある4ビートのM-8、明るいユーモアを感じさせるM-10、M-12が印象に残った。

 本アルバムはネット検索してもほとんど情報がない。だが、ぶっちゃけ、ものすごくいい。リズム隊がよく跳ねるところがたまらない。特にこのベースは好みだ。効果的なサポートを入れるピアノのピエール・ド・ベスマンも、ソロを取ればキラリと光るフレーズを見舞う。

 互いにやり慣れたメンバーなのか、バンドとしてよくまとまっており、ひとりひとりの均整が取れている。スター・プレーヤー+「その他大勢」的なお茶の濁し方でなく、メンバー全員が対等にインタープレイしていて息詰まる熱気がある。今後、この人のアルバムはすべて買うことに決定した。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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