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Steve Cardenas / Panoramic

Steve Cardenas  Panoramic

Steve Cardenas (g)
Tony Malaby (ts)
Larry Grenadier (b)
Kenny Wollesen (ds)

Rec. November 26-27, 2002, at Avatar Recording Studios, NYC
Engineer: Anthony Ruotolo (FSNT 171)

夏草の香りがするギタリスト

 子供の頃、暑い真夏に泥だらけになって草むらへ入ると「ムッ」と草の匂いがしたもんだ。そんな夏草の香りを漂わせるギタリストがスティーブ・カーディナスである。カンザス出身らしくちょっとカントリーちっくで土臭く、あるときはファンキー。パット・メセニーっぽいナチュラル系のトーンが心地いい。

 本盤はFSNT通算2枚目のリーダー作だ。メンバーはテナーに鬼のトニー・マラビー 、ベースがラリー・グレナディアとくればメンツ買いはもはや確定。で、ケニー・ウォールセンってドラマーはだれ? と思ったら……聴いてびっくり。むっちゃ気に入ったわぁ、この太鼓の人 (頭はハゲてるけど)。 Bill Frisell とか John Zorn なんかとやってる人らしい。本職はパーカッショニストのようだが、バスドラがジョーイ・バロンみたいに「ドカン!」と来るタイプです。

 さて主役のカーディナスは若手の登竜門、Paul Motian & The Electric Bebop Band (もしくはPaul Motian Band )でカート・ローゼンウィンケルやらベン・モンダーがツインギターの相方だった。

 で、いまいちブレイクし切らない感のあるカーディナスだが、どっこい自作品を聴けば相応以上のものは作っている。ブルージーでファンキーなキラー・チューンM-1でつかみはオッケー。あとは一気にカーディナス・ワールドへ引きずり込む。

 オリジナルが7曲にチャーリー・パーカー 「Visa」、モンク 「Introspection」 の合計9曲。ギターの音色だけでなく曲作りにもメセニーの影響が見える。マーク・ジョンソンの「The Sound Of Summer Running」やメセニー「TRIO 99→00」の雰囲気がちらほらします。

 テンションの高い4ビートのM-2や、トニー・マラビーの泣きのテナー(笑)が炸裂するバラードM-3 (マラビーを受けたカーディナスのギターソロがまたいいわぁ)、そこはかとなくメセニー臭が漂うM-4、無機的でモノトーンなバラードM-6、跳ねるノリがおもしろい4ビートのM-7、「ここまでやるかぁ?」とばかりにメセニー劇似の美メロなM-8、サンバ調のM-9が気に入った。

 このところすっかりヘビー・ローテーション化している1枚。すでに最新リーダー作「West of Middle」 (2009年)の予約も確定しております。この音を聴き、「もう夏だなぁ」てな四季の感慨にふけるのもまたオツかと。

 しかしトニー・マラビーって……こんな「ふつうのサックス」も吹けるのね。(当たり前か)
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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Panoramic / Steve Cardenas

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