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Sam Yahel / From Sun To Sun

Sam Yahel  From Sun To Sun

Sam Yahel (p, org)
Matt Penman (b)
Jochen Rueckert (ds)

Rec. May 23-24, 2010, at Acoustic Recordings, NY
Engineer: Michael Brorby (Origin Records 82596)

メルドー・ライクな光速ピアノ・トリオ

 オルガニスト、サム・ヤエルがピアノ・トリオに挑む最新リーダー作。同じくピアノ・トリオ編成だった前作「Hometown」 (2009) に続く連作だ。今回はオルガンも弾きながらの二刀流な点が見もの。メルドー・ライクでリリカルなんだけど実はR&Bも通過してきました、みたいなピアノが楽しめる。

 メンバーはおなじみ、ベースにマット・ペンマン、ドラマーはヨッケン・リュッカートだ。(この2人、いったいアルバム何枚作ってるんだろ)。いうまでもなくドイツ人トロンボーン奏者、ニルス・ヴォグラム率いるグループ「ROOT 70」のリズム隊である。ペンマンは相変わらずゴツゴツしたノリで適度にハジけ、それをリュッカートがサラリと軽快に受け止めている。

 オリジナルが10曲、スタンダードなど3曲の合計13曲。跳ねるベースで始まるファンキーなM-1は、対照的にピアノが叙情的でギャップがおもしろい。ほかに光速の速弾きが炸裂するM-3、ブラッド・メルドーっぽく高貴で美しいM-4とM-8、M-9、M-11。シリアスでテンションの高いM-5、オルガンも聴けるファンキーなM-6、ホットに盛り上がるR&BっぽいM-10が耳に残った。

 ヤエルのピアノは音数が多く、速くたくさんの音符を詰め込もうとする。だが不思議とそれが耳障りにならない。若かりし頃、ライブ時に唯我独尊化したときのメルドーとはちょい、ちがう。

 それにしても世の若いピアニストはみんな、メルドーの影響受けてるんだなぁ、とあらためて思い知らされる一作だ。前作「Hometown」のような派手さはないが、聴き込むにつれ次第に本盤のほうがよくなってくる。そこはかとなくスルメ化の香り漂う作品である。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

No title

松岡さん こんばんは

こちらからもTBさせていただきますが、ついでで申し訳ないですが
Steve Cardenasの方も、一緒に入れておきます。

Yahelに関して、私としては、やはりオルガンに軸足を置くべきと
考えています。まあ、本人にしてみれば、いろんな思いがあるんでしょう
けれども、外野の私にはそれが最良の選択と思えます。

Cardenasは、地味ながらモダンな感性には惹かれるところもあり
ます。感性の質は全く違いますが、この独特の立ち位置という点で
Brad Shepikを思い出してしまいます。
ただ、このメセニーに通じる明るさが、私にとってネックとなって
いるようです(笑)。

宜しくお願いします。

No title

こんばんは。私はピアノトリオもなかなか楽しめましたが、やはりオルガンプレイに思い入れのある方とすれば割り切れないものはあるのでしょうね。一方、カーディナスの方はかなりハマっており、毎日聴いています。確かにメセニー・ライクではあるのですが、ただあんなに機械のようにピッキングが正確なタイプでなく、むしろ一種のヘタウマ系(は言いすぎだけど)ともいえそうですね。かなり好きなギタリストです。

こちらからもTBさせていただきます

ヤエルはオルガンのときとピアノのときで奏法をガラリと変えるのが凄いですよね。
私もどちらかというとオルガンの方がヤエルらしくて好きですが、手数の多いピアノにも魅力を感じます。
ちなみに2004年の南郷ジャズフェスのときは、ライアン・カイザーのクインテットでアコピを弾いたのですが、ストレートなハードバップにおけるプレイもなかなか良かったです。
きっとそれだけいろんな引き出しを持っているということなんでしょうね。

naryさん、こんばんは。

変幻自在という感じですね。基本的に音数多く弾きまくる人は好きでもないのですが、そういう嫌味を感じさせないプレイでした。フレーズも美しいですし、満足ですね。
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From Sun To Sun / Sam Yahel

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