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Steve Cardenas / Shebang

Steve Cardenas  Shebang

Steve Cardenas (g)
Larry Grenadier (b)
Kenny Wollesen (ds)

Rec. September 1-2, 1999, at Big House Recording, NYC
Engineer: Joe Ferla (FSNT 079)

夏草の香り、ふたたび

 セカンド・リーダー作 「Panoramic」 (2003) でカーディナスのギターに感じた「夏草の香り」を、このファースト・アルバムでも嗅ぐことができた。

 きらびやかな超絶テクニックで圧倒するのでなく、ルーズな「味」で聴かせるタイプだ。どこか牧歌的なまったり感を漂わせ、のほほんとしたくつろぎ感に心が和らぐ。艶と潤いのある音色もいい感じだ。 

 ギターのフレージングやメロディのセンスは、このデビュー当時からチラリとパット・メセニーを思わせる。だがそれもマイナスになっておらず、二番煎じ的なニセモノ感はまったくない。理由は、厳格なまでに正確なピッキングや速さが特徴のメセニーとまるで対照的な、いい意味でのラフなプレイスタイルが強烈な個性を放っているからだ。

 メンバーは、ブラッド・メルドーのレギュラー・トリオで一時代を築いたベーシストのラリー・グレナディアに、お気に入りのケニー・ウォールセンがスティックを握るのだから死角はない。本作のウォールセンのドラミングには今日のような線の太さや独特のため方はまだないが、それでも充分満足なデキだ。

 一方、音がぶっとく低域感あふれる音使いが特徴のグレナディアは、このころはまだエッジの立った高域が目立つ音色で弾いている。

 オリジナル9曲にその他1曲の合計10曲。カーディナスがいままでリリースしている3枚のリーダー作の中では、いちばん繊細でほのぼのしている1枚だ。強引に例えれば、初期のパット・メセニーがジャコと共演したソロ・デビュー作 「Bright Size Life」 (1976) に趣きが近い。

「バラエティを持たせるためにアコギの曲も入れたほうがいいな」と3曲(M-3、M-8、M-10)を散りばめ、「ノリのいい楽曲も入れとかなきゃ」とM-7を配置しました、というのが透けて見える構成だが、曲がいいのでそういうあざとさもマイナスになってない。ラストはM-10の美メロにどうぞノックアウトされてくださいませ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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