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Nathaniel Smith Quartet / Nathaniel Smith

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Jon Irabagon (sax)
Jostein Gulbrandsen (g)
Mark Anderson (b)
Nathaniel Smith (ds)

Rec. March 2007, at Kaleidoscope Sound, NJ
Engineer: Michael Brorby (FSNT 371)

ちょっとファニーで冷たく灰色にくすんだ世界

 寒さに首をすくめる主人公と淡く霞んだ配色のアルバム・タイトル。このジャケット写真が内容をよく表している。前回レヴューしたノルウェー人ギタリスト、ヨステイン・グルブランドセンの 「Twelve」 (2007年、レヴュー記事はこちら) と同様、冷たく灰色にくすんだ世界が展開される。

 メロディとリズムがファニー&ダークで今っぽい。奇妙な味の無調性っぽい音使いが連続する。ホットに躍動するジャズが好みの人にはおすすめしないが、侘びサビ系の醒めたジャズが好きな人にはたまらない。メンバーは、まずドラマーのナサニエル・スミスがリーダーを務める。また前出、「Twelve」でも顔を合わせたヨステイン・グルブランドセン (g) と、2008年モンクコンペ優勝者のジョン・イラバゴン (sax) が参加している。

 オリジナル5曲に、ギターのグルブランドセンが2曲を持ち寄り合計7曲。M-2は道をさ迷うようなリズムのギターとサックスの掛け合いになるが、往年のジャズのような「熱い応酬」でなく、とぼけた軽い感じなのが現代的でおもしろい。

 M-3は、全員が傾きながらよろけるリズムで演奏する滑稽さが味。速くて長いテーマが続きイラバゴンがドルフィー化するM-5や、本作では唯一明るい曲調でひょうひょうとしたテーマのM-6も耳に残った。どの曲も水準をクリアしている。

 サックスのイラバゴンは、オーネット・コールマンとエリック・ドルフィーを足して2で割ったような挑戦的なプレイをする。一方、ヨステイン・グルブランドセンはサイド参加とあってリーダー作ほど自分の色を出してない。楽曲のコンセプトに合わせて演奏している感じだ。とはいえ所々に空間系ギタリストとしての素顔が垣間見える。

 リーダーのスミスは自分のアルバムとは思えないほど抑えたプレイぶりがとても心地いい。軽やかなグルーヴのよいドラマーだ。コンポーザーとしてもプレイヤーとしても次回作が楽しみになってきた。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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