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Matteo Sabattini MSNYQ / Dawning

Matteo Sabattini MSNYQ  Dawning

Matteo Sabattini (as)
Mike Moreno (g)
Lage Lund (g on 7)
Kristjan Randalu (p)
Matt Clohesy (b)
Obed Calvaire (d)

Rec. May 25-26, 2009, at Park West Studios, NY
Engineer: Jim Clouse (FSNT 380)

ドラマーの迷演が光るイタリア人アルト奏者のデビュー作

 ニューヨークで活動するイタリア人アルト奏者、マッテオ・サバティーニのデビュー作。だがうるさいドラミングがせっかくのオリジナル楽曲を壊しており、「やっちゃった感」のある作品だ。

 メンバーはマイク・モレノ (g) 、マット・クローシー (b)、オベド・カルヴェール (ds)に加え、ラーゲ・ルンドがM-7にゲスト参加している。メンツだけ見るとマーケティング的にはおいしいアルバムといえる。

 オリジナル6曲に 「Estate」、「The Nearness Of You」の合計8曲。M-1の 「Estate」 は、テーマは耳タコだがアルト・ソロに入るとなかなか聴ける。途中からリズムが変わりモレノの弾むようなギターソロへ。選曲自体は疑問だが各人のアドリブはいい。

 M-2は音数が多くバタバタうるさいドラムスが耳障りな曲。インタープレイというより自己陶酔の世界だ。一方、ここでのモレノのソロは手クセが多く、手垢がついたフレーズのオンパレードで珍しく今ひとつ。

 M-3は美しいメロディーだが、一手、二手、手数が多すぎるドラムが気になり素直にテーマに乗れない。M-4はまたもドラムの音数爆弾が大炸裂。こんなデリカシーのないドラマーはひさしぶりに聴いた。やれやれ、である。

 同じように音数の多い激しいプッシュをしても、エリック・ハーランドやビル・スチュワートのように「手数が多い=うるさい」と感じさせない抑揚のついたアクセントの多彩さがあれば別の話だ。彼らは手数の多さを「興奮」へと導き出せる。だがカルヴェールはただ「手なり」で何も考えず音符を詰め込んでいるだけに見える。これだけ一本調子では疲れるだけだ。

 個人的にはマット・クローシーのベースも楽しみにしていたのだが、ドラムの音が耳障りでさっぱり聴き手の視界に入ってこない。主役のサバティーニもデビュー作をさんざん荒らされて気の毒だなぁ、と思ったら……なんと続くセカンド・リーダー作 「Metamorpho」 (2012年、レヴュー記事はこちら) でも同じドラマーを起用している。非常に驚いた。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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