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Clarence Penn / Dali in Cobble Hill

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Clarence Penn (ds, per)
Chris Potter (ts, ss, bcl)
Adam Rogers (g)
Ben Street (b)

Rec. February 2, 2012, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Michael Marciano (Criss Cross 1350)

ポッター&ロジャース炸裂、苦み走ったハードボイルド野郎たちの饗宴

 ブラックコーヒーのように苦み走った作品だ。冒頭から暗くダークな演奏がアグレッシヴに疾走する。最近のNYの若手のように淡白な草食系でなく、脂ギッシュなコクうま系である。

 思わずメンツ買いしてしまいそうな顔ぶれも目を引く。アダム・ロジャースのギターはひさしぶりに聴いたが、相変わらず素晴らしい。クリス・ポッターもダイナミックに吹きまくっている。彼ら2人のよさが際立つ。

 主役のクラレンス・ペンも劣らずエネルギッシュなドラミングを見せており、ベースのベン・ストリートがひたすら全体のバランスを取っている。基調になるリズムは凝っているが、あまり細部までかっちりアレンジしてしまわない自由度の高い演奏だ。

 オリジナル8曲にその他2曲の計10曲。後半にブルース調の明るい楽曲を配置している。全員が突っ走るノリのM-1では、手探りしながら入ってくるアダム・ロジャースのギターソロが痺れる。M-2は吹きまくるポッターに続き、静々とスタートするロジャースのソロがいい。途中でおもしろいキメが入る。

 ほかにはポッターが躍動的な吹きぶりを見せるブルース調のM-5、めまぐるしく速いテーマがスリリングなM-6、冒頭からサックスとギターのコンビネーションがシュールなM-7が耳に残った。

 エンジニアのマイケル・マルシアーノはカラッと乾いたハッキリ感のある音質に仕上げているが、右chのシンバルがやや耳につく。ジョー・サンダースの 「Introducing Joe Sanders」(2012年、レヴュー記事はこちら) を手がけた時と同じく、帯域バランスが少し高域寄りで低域が薄い。

 そのせいでベン・ストリートのベースの音質がふだんとかなりちがう。いつもは密度感のあるぶっとい輪郭の見えない音だが、本作では量感がなく微かにエッジが感じられる。ベン・ストリートのこういう音を聴いたのは初めてだ。前出、サンダース作品のレヴュー記事で「マイケル・マルシアーノは波がある」と書いたが、本作も痛し痒しの音質といえるかもしれない。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

けっこういいアルバムでした

クリス・ポッターとアダム・ロジャースのフロントというのはCriss Crossレーベルでは珍しいと思ったのですが、アンダーグラウンドで活躍しているこの2人のことですから、やっぱり聴いていていいですね。

クラレンス・ペンが彼らに合わせて曲を書いたのか、こういう曲ができたから彼らを呼んだのかは分かりませんが、メンバーにマッチした曲たちだと思います。

当方のブログアドレスは下記の通りです。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2012/10/dali-in-cobble.html

No title

ストリートのベースを土台に、ポッターとロジャースとペンが存分に本領を発揮していて、素晴らしいアルバムだったです。
演奏的には文句なしの5つ星なのですが、ベースの音が小さく録れていて、ストリートの上手さがあまり伝わってこなかったのが残念でした。
確かにマイケル・マルシアーノは録音の機会が増えたせいか、当たり外れが目立つようになりましたね。

910さん、こんにちは。

ブログアドレス、ありがとうございます。
おっしゃる通り、メンバーに合った内容ですね。
ペンのドラミング自体はむしろサイド参加作の方が個人的には好きですが、
本作は作曲も含めた総合点でK点越え、みたいな感じでした。

naryさん、こんにちは。

トラバ、ありがとうございます。
ベン・ストリートの音質はいつも過剰に膨らみハッキリしない感じで、
音の輪郭もなくあまり好みではないのですが、
本作は逆に音が痩せすぎて、微かにエッジはあるものの音が前に出てこなかったですね。

これらの中間がちょうどいいのですが、なかなかハマらないものです。
マイケル・マルシアーノへの信頼度がまたひとつ落ちました。

お久しぶりです

松岡美樹さま、、

すっかり、秋になりました。

わたし的には待ちに待ったアルバムだったのです。
クリポタもロジャースも解き放たれたようにストレートに吹きまくり、弾きまくり、
って、感じでした。気持ちよかったなぁ。

>主役のクラレンス・ペンも劣らずエネルギッシュなドラミングを見せており

ですよねぇ。
何処かの、このアルバムの紹介に、ドラムは目立ってないが、、みたいにあって、、
ちょっと、不思議な気分でした。
むしろ、、これ以上やったら五月蠅いだろうなぁ、って、思いましたけど。。

Suzuckさん、こんにちは。

トラバ、ありがとうございます。

>わたし的には待ちに待ったアルバムだったのです。

実は私もリリース前から注目していたのですが、
途中で買うのを忘れてしまっていて、すっかり出遅れました(笑)

本作のペンはかなり叩きまくっていましたね。
確かにこれ以上やったらやりすぎ、くらいでした。
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まぁ、クリポタファンなので、大騒ぎして待ってましたけど、、 関係ない人にはただ馬
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