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John Yao Quintet / In the Now

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John Yao (tb)
Jon Irabagon (ss, as)
Randy Ingram (p, fender rhodes, org)
Will Clark (dr)

Rec. August 30-31, 2011, at Systems Two, NY
Engineer: Michael Marciano (INNOVA 823)

ジョン・イラバゴンが猛り狂う2管クインテット見参!

 ニューヨークで活動するアジア系トロンボーン奏者、ジョン・ヤオのデビュー盤だ。どことなくブラックユーモアを漂わせる作風である。全8曲オリジナルだが、アレンジで楽曲に変化をつけて聴き手を飽きさせない。コンポーザーとしての引き出しが多く、アルバムを通してかなりバリエーション豊富な印象を与える。

 わりにオーソドックスな都会派現代ジャズをベースに、アレンジでひと捻りして聴かせるコンテンポラリー・ジャズだ。予想したほどブルックリンっぽいトンガった感じはない。アドリブ部分ではヤオとイラバゴンがもつれながらバトルするパターンを多用し、演奏をヒートアップさせている。 

 メンバーはサックスに2008年モンクコンペ優勝者のジョン・イラバゴンのほか、モーダルで印象的なピアノを弾くランディ・イングラムにも注目したい。主役のヤオは1977年シカゴ生まれ、2005年にニューヨークへ進出している。

 M-1はベースの冷静なリフレインが印象的だ。途中で速いウォーキングベースになり意表を突かれる。曲想がおもしろい。M-3は美しく静かに幕を開けるが、むせび泣くようなトーンから次第に狂ったように吹きまくるイラバゴンと、ヤオの掛け合いが聴き物だ。ベースソロも聴ける。

 M-4は怪しいベースのリフレインに乗り、イラバゴンがねじれるように荒れ狂う。一方、ダークな雰囲気をまとうベースのリフがかっこいいM-8は、速射砲のようなイラバゴンがすごいことになっている。先発ソロのヤオもいい。

 このほか妖しいピアノソロが聴けるM-5とM-6、漂うような美しいバラードのM-7も印象に残った。エンジニアのマイケル・マルシアーノが手がけた音質もよく、退屈な曲は1曲もない。万華鏡のようなめくるめくコンポジションに乾杯だ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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