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Nate Radley / The Big Eyes

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Nate Radley (g)
Loren Stillman (as)
Pete Rende (fender rhodes)
Matt Pavolka (b)
Ted Poor (ds)

Rec. September 21-22, 2010, at Exile Recording, NY
Engineer: Matt Marinelli (FSNT 395)

これぞブルックリン、奇妙な味の思索系ギタリスト

 不思議なメロディーとグルーヴが連鎖する催眠のような音の断片。物語性のあるテーマとリフが頻出する。そこにはどんなストーリーが隠されているのか? 頭で考えさせられる思索系の現代ジャズだ。ブルックリンを拠点に活動するギタリスト、ネイト・ラドリーの初リーダー作である。

 躍動感とは程遠い今にも止まりそうなグルーヴがぎくしゃく波打ち、いかにもブルックリンな先っぽ感を演出する。魂を抜かれたかのように無機的なギターとアルトがユニゾンでテーマを奏でたり、彷徨うようにソロを取る。非4ビートを中心に全9曲すべてオリジナル。クールに醒めたストイックなコンテンポラリー・ジャズだ。

 メンバーは、まずリー・コニッツを思わせるアルト奏者、ローレン・スティルマン。次にピアノのピート・レンディとベースのマット・パヴォルカは若手ドラマー、マーロン・ブロウデンのリーダー作 「Marlon Browden Trio」 (2001年、レヴュー記事はこちら)でも顔を合わせている。

 最後にドラマーはマイク・モレノの 「Another Way」 (2012年、レヴュー記事はこちら)にも参加していたテッド・プアだ。彼はため気味のバスドラとスネアで独特のグルーヴを生み出し、メリハリの利いたいいドラミングをしている。

 主役のラドリーはボストンのニューイングランド音楽院で学び、ジョン・アバークロンビーやボブ・ブルックマイヤーなどに師事。その後、ローレン・スティルマンのバンド 「バッド・タッチ」 に参加している。ちなみにテッド・プアやゲイリー・ヴァセイシなども 「バッド・タッチ」 のメンバーである。

 ラドリーは、パット・メセニーやギラッド・ヘクセルマンのようにうまくて速い華麗な王道系ギタリストとは対極に位置している。音をのったり置きに行くことで奇妙な味を醸し出す。ブラッド・シェピックあたりと同様、ハマるとクセになりそうな個性派ギタリストだ。ブルックリン、思索的、ストイックというキーワードにピンときた人にはおすすめである。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

No title

松岡さん こんばんは

このNate Radleyは、Loren Stillman絡みのものを聴いて
ますが、おもしろそうな感性の持ち主とは、感じつつ
いずれも裏方に徹っした仕事ぶりで、なかなか正体が
つかめてませんでしたが、記事を見させてもらい
やはり、リーダー盤でチェックしないとダメなようですね。
まさか、リーダー盤でも、ほとんどソロをとらないという
ことはないのでしょう?

J worksさん、こんばんは。

>まさか、リーダー盤でも、ほとんどソロをとらないということはないのでしょう?

ソロは一応取っていますが、ギタープレイを聴かせるというよりも、
「楽曲を聴かせる」というスタンスですね。
ギターソロの場面でもコードをあれこれ弾いていたり、
ソロというよりリフを弾いていたりします。

楽曲は不思議系で、何度も聴いてるうちにどんどん味が出てくる感じです。
こういうのに興味がない人はハナもひっかけないけれど好きな人は好き、という
感じですね。個人的には大好きです(笑)
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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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