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Danny Grissett / Stride

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Danny Grissett (p)
Vicente Archer (b)
Marcus Gilmore (ds)

Rec. January 17, 2011, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Michael Marciano (Criss Cross 1337)

熱くならない抑制の効いた現代ピアノ・トリオ

 ダニー・グリセットのリーダー作の中で最も賛否の分かれそうな最新作だが、個人的にはいちばん面白みを感じる。ひとことでいえば端整でクールな作品だ。

 それまで熱く躍動するふつうのピアノ・トリオをやっていたグリセットが、3管セクステットに挑んだ前作 「Form」 (2009) あたりで 「今までとちがうことをやろう」 と考え始めたのだろう。で、今回はレギュラートリオのドラマーを熱血系のケンドリック・スコットから屈折系のマーカス・ギルモアに替え、淡々と熱くならない抑制の効いた現代的なピアノ・トリオをやっている。

 グリセットは王道路線だった過去のリーダー作もよかったが、サイド参加しているジェレミー・ペルト・グループでの漂うような気だるいプレイが気に入っていたので本作はタイムリーだった。

 全8曲中オリジナルは3曲と少ないが、他人の楽曲もアルバム・コンセプトに合わせてうまく消化している。ショパンの曲まであるが本作のテイストに馴染んでおり、まったく違和感はない。パッと聴いてすぐ 「いい!」 と感じるキャッチーなアルバムとちがい、こういう玄妙な作品は聴けば聴くほど味が出る。

 それにしてもマーカス・ギルモアの繊細で細やかなドラミングにはうっとりさせられる。音数は多いがそれがまったく嫌味にならず、うるさく感じさせない。アタック感が軽やかで耳に障らず、1打1打に微妙な抑揚をつけて変化を持たせている。

 かたやヴィセンテ・アーチャーのベースは音の太さとノリ、音色が理想に近く文句なし。本作は 「熱くハジけるふつうのジャズには飽きたなぁ」 という人にはうまくハマるかもしれない。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

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