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Matt Slocum / Portraits

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Gerald Clayton (p on 2,4-9)
Massimo Biolcati (b)
Matt Slocum (ds)
Walter Smith III (ts on 1,3)
Dayna Stephens (ts on 6,8)
Jaleel Shaw (as on 6)

Rec. December 7, 2008, and January 13, 2009(tracks 1,3), at Peter Karl Studios, NY
Engineer: Michael Perez Cisneros (Chandra Records CHR8093)

ジェラルド・クレイトンのピアノに酔う

 ほとんどの曲でピアノを弾いているジェラルド・クレイトンが事実上の主役だ。陰影感に富む彼のピアノには本当にうっとりさせられる。

 一部の曲でウォルター・スミスⅢ (ts) とデイナ・スティーブンス (ts)、ジャリール・ショウ (as) が彩を添えているが、ピアノのクレイトンの存在感があまりにも突出しており、「なぜこれに管が入ってるの?」 てな気分にさせられるのはご愛嬌である。

 本盤が初リーダー作だったドラマーのマット・スローカムも反省したのか、次作のセカンド盤 「After the Storm」 (2011年、レヴュー記事はこちら) ではクレイトン中心に完全なピアノトリオ構成にしているのがおもしろい。

 さて主役のスローカムはドラマーとしては軽快なノリでツボを押えた地味めの人という印象だが、プレイヤーとしてだけでなくコンポーザーとしての能力も高い。

 1曲を除き8曲すべてがオリジナルだが、美メロなピアノトリオのM-2やM-5、M-7は秀逸だし、管とピアノが入り乱れるM-6のアレンジやメロディも印象的だ。音楽性が偏っておらず、本作は恐らくどんな好みの人が聴いても楽しめてしまうだろう点には感心する。

 特定の嗜好を追究した独自性や専門性にも一聴の価値があるが、こういう徹底的な普遍性をもつ作品というのもある意味すごい。スローカムはどうやら 「売れるもの」 を作る才があるようだ。本作がクレイトンのピアノに負うところが大きいのは事実だが、それ以前に楽曲がつまらなければこんなふうに楽しめる作品にはならない。楽曲の重要性を思い知らされる1枚だ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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