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Loren Stillman / It Could Be Anything

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Loren Stillman (as)
Gary Versace (p)
Scott Lee (b)
Jeff Hirshfield (ds)

Rec. April 21, 2005, at Skyline Productions, NJ
Engineer: Paul Wickliffe (FSNT 230)

先鋭的なアルトが生み出すアブストラクトな世界

 アンダーグラウンドな香りが漂う妖作だ。エネルギッシュに躍動することを禁じたストイックな音楽の面白さ。しんと静止したような独特のグルーヴに引き込まれる。アルト奏者、ローレン・スティルマンがピアノトリオを従えた作品だ。

 ひょうひょうと浮遊する神経質なアルトの響きが、ゆらゆら揺れるリズム隊と共同でアブストラクトな世界を構築して行く。ときにカン高い音で繰り出す速いパッセージがツンと脳にくる。

 ピアニストとして参加しているゲイリー・ヴァセイシの任務も重要だ。バッキング時にはひらひらと蝶のように舞うコードワークで浮遊感を演出し、ソロを取れば突き放した妖しい音使いでクールな雰囲気を漂わせる。

 スティルマンのオリジナル8曲に、ベーシストのスコット・リーが2曲を持ち寄った計10曲。どこまで聴き進んでもキャッチーなメロディーなど出てこない。聴き手を拒むかのように哲学的だが、ハマるとくせになるアルバムである。

 主役のスティルマンは80年ロンドン生まれ。2002年モンク・コンペで最終選考に残り注目を浴びた。ゲイリー・ヴァセイシ (org) やネイト・ラドリー (g)、テッド・プア (ds) らと組んだグループ 「Bad Touch」でも作品をリリースしている。先鋭的な現代ジャズ界では見逃せない存在だ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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