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Russ Lossing / Personal Tonal

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Russ Lossing (p)
Loren Stillman (as)
John Hebert (b)
Eric Mcpherson (ds)

Rec. March 4, 2009, at Systems Ⅱ, NY
Engineer: Joe Marciano (FSNT 365)

フリー・フォームの香り漂う危険なハラハラ感

 フリーに行きそうで行かない危うい均衡がアルバム中盤で崩れ、後半でついに 「あっちの世界」 へ行っちゃうスリルが味わえる。ポール・モチアンとの共演で知られるニューヨークのピアニスト、ラス・ローシングのリーダー作だ。

 妖刀使いのアルト奏者、ローレン・スティルマンとの二人三脚だが、「ユニゾンでテーマを」 とか 「順番にソロを回す」 みたいな決まり切ったパターン性はあまり感じられない。

 かといって完全なフリー・インプロヴィゼーションになるM-6までの数曲には、ある程度の規則性は存在している。そうしたミュージシャン同士の約束事が今にも壊れそうになる瞬間を楽しめる作品だ。

 オリジナル6曲のほか、オーネット曲、エリントン曲、チャーリー・パーカー曲など4曲の合計10曲。原曲を思い切り崩したM-5の 「Here's That Rainy Day」 にはハッとさせられる。反対に、わりあいオーソドックスな4ビートのM-2やM-10もいい。

 特記しておきたいのはジョン・エイベア (b) とエリック・マクファーソン (ds) のリズム隊である。彼らはアンドリュー・ヒルの遺作 「Time Lines」 (2006) のレコーディング・メンバーでもあり、晩年のヒルを支えた面々。最近ではフレッド・ハーシュのレギュラートリオも務めている。エイベアはグッ、グッと虚空を掴む手応えのあるベースを弾く。本作でもマジカルなベースソロを披露している。

 ローシングのリーダー作の中ではフリー・インプロ度は低い方だが、それでもやはり聴き手を選ぶ現代ジャズだ。フォーマットに囚われない演奏にハマれる人にはぜひおすすめしたい。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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