スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

David Binney / Bastion of Sanity

1

David Binney (as)
Chris Potter (ts)
Jacob Sacks (p)
Thomas Morgan (b)
Dan Weiss (ds)

Rec. April 28, 2004, at Systems Two Recording Studios, NY
Engineer: Max Bolleman (Criss Cross 1261)

熱くエネルギッシュな新境地を見せたビニーの傑作

 クリポタとビニーの熱いバトルが聴ける優良盤だ。暗くシュールな独特の作風で一部の固定ファンに支持されてきたアルト奏者のデヴィッド・ビニー。そんなアンダーグラウンドな彼がメジャー志向をのぞかせ、クリスクロス・レーベルからのデビュー作としてぶっ放したのがこのメガトン爆弾だった――。過去の路線から一転し、明るくエネルギッシュに弾けた快作である。

 参加メンバーは爆裂番長クリス・ポッター (ts) のほか、ピアノに端麗辛口ジェイコブ・サックス。リズム隊は最近出番の多いトーマス・モーガン (b) と、七色のパターンを持つ業師ダン・ワイス (ds) がコンビを組む。

 本作はレーベル・デビューを意識してか、ビニー作品にしては親しみやすくキャッチーな内容だ。人気者のポッターをフィーチャーし、フロント2管が元気に大暴れする。

 そのウラで全体のノリを支配するのはドラマーのワイスだ。テーマやキメに合わせた巧妙なドラミングで、楽曲に山あり谷ありの起伏をつけて行く。フロントがリードするリズムパターンと、ワイスとの絡みに注意して聴くと楽しめる。

 オリジナル7曲のほか、ウェイン・ショーター、デューク・エリントン作品を収めた合計9曲。よく聴くとM-2やM-7のようにヘビーな曲もやっているが、冒頭と中盤にメロディーが覚えやすくノリノリのM-1とM-4をバランスよく配したおかげで全体のイメージが明るくなった。特に2管の掛け合いでドシャメシャになるM-5には大ウケだ。

 また中にはM-6のように古典的なバラードまであり、通して聴くとかなり硬軟取り混ぜた構成になっている。そのためビニーが本来やりたい難解なことをやりながらも、聴く人を選ばずわかりやすいアルバムに仕上がった。

 ビニーは1961年マイアミ生まれ。初リーダー作は 「Point Game」 (1989) 。90年代初めにニューヨークへ進出し、現代ジャズシーンの先端に長く立ち会ってきた通好みのプレイヤーだ。本作はそんなビニーが新しい一面を見せつけた記念すべき1枚である。

【関連記事】

『David Binney / Graylen Epicenter』

『David Binney / Barefooted Town』
スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

非公開コメント

プロフィール

松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

最新記事
カテゴリ
ブログ内検索
全記事一覧・表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。