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Myron Walden / Momentum

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Myron Walden (ts)
Darren Barrett (tp)
David Bryant (Rhodes)
Yasushi Nakamura (b)
Kendrick Scott (ds)

Released 2009, at Acoustic Recording, NY
Engineer: Michael Brorby (Demi Sound Records DSR 0003 - Off Minor OFM-007)

ケンドリック・スコットが弾ける王道ジャズの威力

 ホットなフロント2管が爆発し、ピアノとリズム隊も負けずに熱い。4ビートをメインにしたエネルギッシュなメインストリーム・ジャズである。アルト奏者のマイロン・ウォルデンがテナーに初挑戦した意欲作だ。

 メンバーは、1997年のモンク・コンペで優勝したダレン・バレット (tp) との2管に、ローズ・ピアノがニューイングランド音楽院卒のデヴィッド・ブライアント。リズム隊は中村恭士 (b) とケンドリック・スコット (ds) だ。

 ウォルデンはブライアン・ブレイドのFellowship Bandに参加するなど路線が紆余曲折したが、個人的には4ビートを中心にしたデビュー盤の 「Hypnosis」 (1996) と本作がいちばんしっくりくる。特にデビュー盤のインパクトは強く今でもときどき聴いているし、本作は次点ではあるが今も聴く点では同じだ。

 全12曲すべてオリジナル。あまり聴き手を選ばないまっすぐな王道ジャズが続く。ハードバップあり、モーダルありという構成だが、ひとことでいえばジェレミー・ペルトがやっている60年代マイルス路線をもっと熱くエネルギッシュにしたような内容である。

 個々のプレイヤーを見ると、まずダレン・バレットのパンチ力が強烈だ。主役を食っている感さえある。本作で彼を初聴きし、あわててリーダー作を探し回った思い出がある。

 かたやウォルデンはテナーに持ち替えた違和感こそないが、バレットほどのインパクトはない。可もなく不可もなくだ。彼はマーク・ターナーのような屈折した侘びサビ系ではない。とすれば必然的に剛球一直線にならざるをえないが、そっち系統のすごいテナーならクリス・ポッターはじめいくらでもいるので相対的に目立たない、みたいな感じだ。ピアノのブライアントに関しても似たようなことがいえる。

 一方、リズム隊は満点に近い。中村恭士はとても日本人と思えないノリのベースを弾くし、なによりケンドリック・スコットの弾けぐあいがすごい。ひねりのあるコンポジションじゃないので少し聴き飽きる面もあるが、やはり個人的にはウォルデンといえばイチにデビュー盤、2に本作、という感じだ。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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