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Jeff Denson / Secret World

Jeff Denson Secret World

Jeff Denson (b, vo)
Ralph Alessi (tp)
Florian Weber (p)
Dan Weiss (ds)

Rec. August 17-18 & 20, 2011, at Acoustic Recording, NY
Engineer: Michael Brorby (Between The Lines BTLCHR 71229)

みずみずしい透明感と夢見るような繊細さ

 みずみずしい透明感があり、繊細な響きに思わず引き込まれる。リズミカルに差し込まれるピアノの美味なコードに乗り、ラルフ・アレッシのトランペットがいたずらっぽくちょっと前衛寄りのメロディーを奏でる。ヨーロッパの香りがする現代ジャズだ。

 冒頭からため息が出るような美しい楽曲が続く。かといって綺麗なだけでなく、リフをうまく使った独特のノリに熱く身体が突き動かされる。これはまちがいなく2012年に聴いたアルバムのベストテンに入るだろう。

 名エンジニア、マイケル・ブロービーが手がけるべらぼうな音質のよさも手伝い、プレーヤーの思考が聴き手の脳に直接伝わってくるかのよう。リー・コニッツ・カルテットのメンバーとしても知られる若手ベーシスト、ジェフ・デンソンの初リーダー作である。

 メンバーは鬼才ラルフ・アレッシに、数々の受賞歴を誇るドイツ人ピアニストのフローリアン・ウェーバー、NYコンテンポラリー界の才人ドラマー、ダン・ワイスと俊英ぞろい。主役のデンソンは前出のウェーバー率いるピアノトリオ 「Minsarah」 でも活動している。

 全10曲すべてデンソンのオリジナル。M-1からいきなりベースソロを弾いたり、M-2とM-6では自分で歌まで歌って相当自己顕示欲が強そうだが、内容はすごくいい。構成的には、アレッシの妖しくも素っ頓狂なトランペットの妙味が全体のカラーを決定付けている。リリカルで印象的なフレーズを繰り出すウェーバーのピアノも惹きが強い。

 このコンポジションなら作曲家としても将来性は大だ。 「端麗」 という言葉はまさに本作のためにある。後半にやや中だるみがくるがそれも愛嬌、この音質、この曲のよさなら文句なしだろう。今から次回作を予約できないか、えらく気の早い期待を抱かせる好アルバムである。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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