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Maciej Grzywacz / Black Wine

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Maciej Grzywacz (g)
Yasushi Nakamura (b)
Clarence Penn (ds)

Released. 2011, at Sound and More studio, Warsaw
Engineer: Rafat Smolen (Black Wine Records)

ワイルドな悪漢どもがファイトする豪快ギタートリオ

 ジャズのギタートリオというより、クリームとかベック・ボガート&アピスがジャズをやってます、みたいな暴れ者バンドだ。アクの強い3人のキャラがギラギラと脂ぎり、悪漢どもが組んずほぐれつファイトする。ハードボイルドな世界である。

 主役のポーランド人ギタリスト、マチェク・グジィヴァチュは、ワルシャワの旧ショパン音楽院 (ショパン音楽大学) 卒。これまでに、トランペッターのアヴィシャイ・コーエンを迎えたカルテット作品 「Things Never Done」 (2006) のほか、「Forces Within」 (同)、「Fourth Dimension」 (2009) という3枚のリーダー作をリリースしている。

 スタイルをひとことで表現すれば (変な言い方だが) ロック・スピリットにあふれたジャズギタリストだ。野太い音で、空間をバリバリ引き裂くダイナミックなギターを弾く。微妙に歪んだ音色と、ほの暗いフレージングがいかにも東欧のミュージシャンっぽい。

 一方、リズム隊も目茶かっこいい。中村恭士 (b) とクラレンス・ペン (ds) の顔合わせだ。中村は相変わらず日本人離れしたドライヴ感のあるベースを弾く。対するペンもひとつひとつの打音にしっかりタメが利いており、重心の低い持ち味がよく出ている。速いオカズを叩いても決して前へ突っ込まない。速いんだけど、ゆったりしてる。そこがいい。

 ペンは 「俺のリーダー作だから」 的な無理くり感の漂う前への出方をしていた最新作 「Dali in Cobble Hill」 (レヴュー記事はこちら)より、本作のドラミングの方が圧倒的にいい。彼はこの一歩引いたところからワザを繰り出すスタイルが渋い。アダム・ロジャース 「Sight」 (2009) での好演を連想させるデキだ。

 汗だくの漢(おとこ)3人に揉みしだかれるような野生のギタートリオ。おすすめです。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Comment

No title

こんばんは

このアルバム、入手に苦労されたんじゃないでしょうか。
私もかなり、手こずった上での入手でしたが、つい先日
あるCDショップで、ずっと売れないで残っていたと思しき
状態の本盤をたまたま見つけ、ガッカリというか複雑な気分でした。

この盤、初めて聴いた時は、結構インパクトがあり、
特にM6あたりのギターには、ヤラれてしまいました。
Pennの存在も大きいですね。
それまでの比較的ノーマルな音使いが、この最新作で微妙に
歪んだ音色を見せ始めるとともに、多少のワイルド感も出て
くるなど、変化も少し感じていたので、次作も期待している
ところですが、何分ポーランド、きっと入手はスムーズに
いかないんでしょうねぇ。

>汗だくの漢(おとこ)3人に揉みしだかれるような野生の

アハハハッ、なかなかイマジネーション豊かですねぇ!


J worksさん、こんにちは。

この盤はディスクユニオンの中古で見つけたんです。
リズム隊にひかれて試聴してみたら目茶かっこよかったんで、即買いしました。
いま調べてみたら、まだ中古の在庫がありますね(笑)

とはいえマイナー系のものは自主制作盤だったりして、
海外に発注かけたり、なかなか入手するのに手間がかかりますね。

さて本盤は3人のキャラが等分に立っていて、
冒頭にも書きましたがクリームとかBBAを思い出しました。

リズム隊がギタリストの「バッキングをしてる」みたいな演奏じゃなく、
自分たちもよさを目一杯出していて、抑えて演奏してる感じはしないんですが、
でも互いに殺しあうこともなく、むしろ互いに光りあっている、
というところが不思議でした。興味深いアンサンブルでしたね。
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松岡美樹

Author:松岡美樹
予定調和じゃない最近のJAZZが好物です。

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